饒舌屋が一人は居なきゃ、話が前に進まない。リリィと別れた老人の元へ、チビとデブのラッパーが二人かけよってくる。「売りが無いなど、泣き言云うな」全編七五調で書かれた衝撃のヒップホップ小説。
第6章はへんてこです。 自己検閲をかけるとき、人間はけっこうきわどく自分を試みているのではないでしょうか。
第7章はデイビッド。 うさん臭いと感じた人がいるなら、あなたの中に根拠があるはずです。
やがてモロイの前に現れたのは……「どんな音色が鳴っていた。小説は其れが一番肝要だ」全編七五調のみで書かれた衝撃のヒップホップ小説、ここに堂々完結。
突然私の両足に湿疹が出た 膝下全体にブワッと…私の両足を包み込むように赤い湿疹が現れた 「何これ…気持ち悪い…」 まるで赤いウロコが足にたくさん貼り付いてるみたいなカンジ 私の足なのに、私の足じ…
第8章のテーマはおくすり。 業務用ローションにはポエジーがあります。
第9章は生まれてこなければよかったということです。 反出生主義は今後検討されるべき課題だと思います。
終章です。 海にはご都合主義的な快楽があります。おつかれさまでした。
短編 ― 詩 ― 書簡 の3編からなる連作です。 BL(JUNE系)心中モノみたいなナニカ。
ここ最近身体の調子が良くない 「そうですね…風邪のひきはじめでしたら…葛根湯…この満量処方のものが良いかと…」 「あぁじゃぁそれを」 「はい」 市販の薬に頼ることなんて今までなかったのに、もう本…
最後は逆に、どうしようもなさにこそ人生の光芒が差す。高橋文樹が北千住で過ごした4年間を凝縮してお届けする限りなくBOTS小説。主人公タカハシは同居人の誘いによって、山谷で寝泊まりしていた男との三…
「夏の実話」をテーマにした、第二回SS合評のための掌編。幼かった私は公園で話しかけてきた年かさの男の子たちに連れられ、ザリガニの漁場を目指すが、あるトラブルに巻き込まれる。四歳か五歳の頃の記憶。…
夜が来る。夜に食われる。欠けていく。見失う。
男三人で暮らすはずが、同居人である次雄が出て行ってしまい、アル中との二人暮らしがはじまる。家賃の契約更新に暗躍するタカハシの脇で、カントが酔いどれながら、その人懐っこさでタカハシの時間を奪ってい…
あまずっぱい放射性物質が人類の存在そのものを改変する。 というようなことがあってもいいかもしれません。
最深部で、人は泉を前にこうべを垂れます。
午後23時。都心へ向かうガラガラの列車。人の流れに逆らい、夜の街へ。
なんだかんだで落ち着き始めたアル中との同居生活の中、ついにシンジは小説執筆のための道具であるパソコンを買いに行く。さんざん面倒な問答を繰り返した結果、秋葉原の中古屋でNECのパソコンを手に入れる…