フェイタル・コネクション 高橋文樹(著)

東京のスラム街「山谷」に暮らす男とルームシェアを開始することになったタカハシ。あるかなきかのつながりが、人生の深淵を垣間見させる致命的なつながりとなる。高橋文樹北千住時代(2004年〜2008年)の経験に基づいた「北千住三部作」第二弾。

BOTS(Based On True Story)小説である本書のあとがきにはこの作品誕生の経緯と事実との相違点について書かれている。

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  1. 完結済み ( 2015 年 8 月 31 日 〜 2015 年 9 月 14 日 )
  2. 5 作品収録
  3. 59,429文字(400字詰原稿用紙149枚)
  4. あとがき付き(約2,929文字)

Authors & Editors 執筆者一覧

高橋文樹

高橋文樹 著者

日本の小説家。1979年8月16日に千葉県に生まれる。株式会社破滅派代表取締役。太宰治や大江健三郎を輩出した東大仏文科在学中に『途中下車』で幻冬舎NET学生文学大賞を受賞し、幸福な作家デビューを果たすも、その後辛酸を舐める。2007年、『アウレリャーノがやってくる』で第39回新潮新人賞を受賞するも、単行本化されず、この世のすべてを憎むようになる。
自分の作品は自分で世に出すというDIY精神のもとに、日夜活動をしているプログラマーとしての側面もあり、千葉県でもっともGIthubスターを稼いだPHPエンジニアでもある。趣味は家づくりで、山梨に自分で家を建てた。

Works 収録作一覧

  1. 高橋文樹

    1. フェイタル・コネクション(1)

    • 小説
    • 17,630文字
    • 2015 年 8 月 31 日公開

    最後は逆に、どうしようもなさにこそ人生の光芒が差す。高橋文樹が北千住で過ごした4年間を凝縮してお届けする限りなくBOTS小説。主人公タカハシは同居人の誘いによって、山谷で寝泊まりしていた男との三人暮らしを開始する。

  2. 高橋文樹

    2. フェイタル・コネクション(2)

    • 小説
    • 11,917文字
    • 2015 年 9 月 2 日公開

    男三人で暮らすはずが、同居人である次雄が出て行ってしまい、アル中との二人暮らしがはじまる。家賃の契約更新に暗躍するタカハシの脇で、カントが酔いどれながら、その人懐っこさでタカハシの時間を奪っていく。といっても、タカハシにはするべきことなどなにもないのだが。

  3. 高橋文樹

    3. フェイタル・コネクション(3)

    • 小説
    • 13,944文字
    • 2015 年 9 月 9 日公開

    なんだかんだで落ち着き始めたアル中との同居生活の中、ついにシンジは小説執筆のための道具であるパソコンを買いに行く。さんざん面倒な問答を繰り返した結果、秋葉原の中古屋でNECのパソコンを手に入れるのだが、カントは小説をほとんど書かず、ネットゲームの大富豪に熱中していた。高橋文樹の北千住時代を基にした、BOTS小説。

  4. 高橋文樹

    4. フェイタル・コネクション(4)

    • 小説
    • 10,396文字
    • 2015 年 9 月 10 日公開

    花藤から引き受けた仕事を黙々とこなすタカハシの横で、カントは大貧民にハマりすぎて仕事をクビになっていた。プログラマーとして仕事を重ね、少しずつ退屈な人間になっていくタカハシを眺めながら、カントはどハマりの対象を大貧民からmixiに変えていく。

  5. 高橋文樹

    5. フェイタル・コネクション(5)

    • 小説
    • 5,542文字
    • 2015 年 9 月 14 日公開

    花藤の働く会社の社長との飲み会で泥酔したタカハシは、目ざめると見知らぬホテルのスイートルームに寝ていた。記憶も定かでないまま、ホテルの部屋を眺めると床に座り込んだカントがワインを舐めている。どうしようもなさが高級ホテルの床で弾ける。BOTS小説の傑作、ここに完結。

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