とりたてて取り柄のない「ぼく」は絶世の美女と一緒に暮らしている。少し精神のおかしい彼女は、日がな一日なにもせず、いもしない蛇と戦いを始めた。
勤務する塾での立場が危うくなった「ぼく」は、昔の教え子に再会したことをきっかけに一発逆転の妙案を思いつく。長嶋茂雄にそっくりだった教え子は、東京で少し大人びて、「ぼく」よりも眩しく見えた。
塾を去ろうとしている教え子の心を取り戻すために腐心していた「ぼく」は、あるひ上司の姫岡さんから決定的な事実を告げられる。それは、この塾とある宗教団体との関わりだった。
プロサッカー選手を目指して塾をやめた教え子のことは、半ば失望を抱きながら眺める「ぼく」。しかし、家に帰った彼を待っていたのでは、いままでよりもずっと狂った寛美の姿だった。
寛美が姿を消してから失意の日々を過ごしていた「ぼく」。やがて、ぼくの元に電話がかかってくる。
寛美へ。 君がこの手紙を読んでいる頃、ぼくは姫岡さんを殺していると思う。起きてすぐにこんな手紙を読むのは嫌かもしれないけれど、大事なことが書いてあるから、とりあえず読んでくれ。 クローゼットの上、ミハラヤスヒロと書いた靴 […]
自分の小説は書かずに、他人の小説ばかり読んでいて、ここ最近は、セルフ界隈でも既に商業での活動(つまりプロ)を経験している方々の作品を集中して読んでいたわけですが。いやぁ、これまではブログの記事しか読んでいなかった高橋文樹さん、やっぱスゴイ。『 ハムスターに水を』傑作でした。
— 藤崎ほつま@キミコロ無料配信中! (@Hozma_Fujisaki) November 29, 2015
高橋文樹(@takahashifumiki)さんの「ハムスターに水を」ようやく読了。絶望的なのになぜか安らぐ話。それにしても新作を電子ペーパーで読めるメリットは大きい。
— ht6030 (@ht6030) October 30, 2010
高橋文樹さんの『ハムスターに水を』やっと読了。非常に映像的な小説だなぁ。立ち読み版で受けた印象と、ラストでの印象がガラリと変わった。期待通り、というか期待以上の方向で。なんかうまく書けないな〜
— Takuro Hishikawa (@HissyNC) September 14, 2011
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