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無名詩人の悲劇

当サイトの全コンテンツは無料で利用できます。

しかしながら、全コンテンツは創作者たちの情熱を結晶させたものであり、「多大なる産みの苦しみをもってしても伝えたい」という純粋な思いがその背後にあります。

破滅派とはなによりもこうした創作者たちの情熱を発表する場です。

たとえ悪意がなかったとしても、無断利用で傷つく人はいます。

生まれてすみません

太宰治は『二十世紀旗手』において、以上のようなエピグラフを掲げています。秀逸な言葉として有名ではありますが、影にこのような逸話があるのをご存知でしょうか。

作品「二十世紀旗手」は、太宰の当時の苦悩をまるだしにしている作品だが、太宰がこの一句を副題としてどうしても欲しかったのだとしても、これが、原作者からの無断盗用であることにはまちがいはなかった。おまけにこの詩稿が未発表のものであったばかりか、寺内君が、まったく無名の詩人であったから、いっそう具合がわるかった。

「生命を盗られたようなものなんだ」寺内君が蒼い顔をしていった。 話をしている間に、ぼくが教唆者でないことだけは寺内君にも次第に解っていったが、寺内君はほんとに暗い顔になった。

「駄目にされた。駄目にされた」寺内君は呟くように何回もくりかえした。その言葉がぼくの心にも実感的に響いたものである。–山岸外史、「”生まれてすみません”について」・『人間太宰治』(ちくま文庫)所収1989年、306〜307頁

この後、寺内氏は精神薄弱となり、「すこしおかしいことになっていたのじゃなかろうか」という 風聞が山岸外史の耳に入ります。

真偽のほどは定かではありませんが、こうした悲劇が繰り返されないことを破滅派編集部は切に願い、尽力いたします。