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タグ: 詩

全27作(1/2ページ)
  1. 醉ひぐれ

    #詩
    • 無花果回
    • 12時間前 新着
    • 240文字
    • 読了0分

    雨あがりの街を、誰かと並んで歩いたことはあるだろうか。 舗道に滲む灯のひとつひとつが、自分と他者の輪郭をそっと解いてゆく、あの夜のこと。 これは、ふたりが寄り添ふ詩ではない。 ふたりが、夜…

  2. 來歴

    #孤独詩#詩#身体詩
    • 無花果回
    • 1日前
    • 760文字
    • 読了2分

    朝、目覺めると片方のあしが硝子であつた──そんな半身を抱へて生きる「わたし」の六章。冷たさは痛みに、痛みは靜けさに、靜けさはやがて誰かを呼ぶ聲に似てゆく。脆さの果てにひらく、ささやかな祝福の連作。

  3. 雨あがりの初鈴

    #詩
    • 無花果回
    • 1日前
    • 459文字
    • 読了1分

    雨あがりの街、信号待ちの一瞬。雑踏のむかうにきみを見つけたとき、胸のおくで誰にも聞こえないベルが鳴る。言葉にすれば崩れてしまふものを、言葉にしないまま抱いて、ぼくらはまた別々の方角へ歩き出す。す…

  4. 踏 ミ 躙 ら れ た る 星 圖

    #詩
    • 無花果回
    • 2日前
    • 706文字
    • 読了1分

    上ばかり見て生きてきた「おまえ」——つまり、わたし——への、林床からの呼びかけである。膝を折り、掌を土につけたとき、はじめて見えてくる光がある。可視化されないことの尊厳がある。踏まれてなお灯すこ…

  5. 神の眠りに関する反証

    #詩
    • 無花果回
    • 4日前
    • 613文字
    • 読了1分
    • 1件の評価

    神がねむつてゐた、その夜の過失から、ひとつの心臟だけが止め忘れられた。止まらぬ鼓動は祝福ではない。赦されぬ誤作動として、日々を打ちつづける。これは、眠れる神を起こさぬまま、ひとつの胸が差し出す冷…

  6. うまれそこねし愛へ

    #詩
    • 無花果回
    • 4日前 新着
    • 452文字
    • 読了1分

    生まれなかったもの、名を持たなかったもの、触れることのできなかった愛。 その不在に、そっとひとつの文字を与えるようにして、この詩を綴った。 虚数 𝒾 と古い仮名「ヰ」とがひそかに重なりあう場…

  7. 花なき國の灰華

    #詩
    • 無花果回
    • 5日前
    • 398文字
    • 読了1分

    燃やされたもののあとに降る灰を、われわれはいつから「花」と呼ぶやうになつたのか。祈りと讃美の身振りが破壊そのものを美へ変へてしまふとき、この國の空には桜ではなく、灰華がしんしんと降り積もる。

  8. 想ひ置き

    #散文詩#詩
    • 無花果回
    • 6日前
    • 707文字
    • 読了1分

    紙の奥に、もう一枚の紙。 そのまた奥に、誰かの月。

  9. ちちのみの街

    #詩
    • 無花果回
    • 7日前
    • 403文字
    • 読了1分

    ぬくい、ぬくい、しか おもひだせない――そんな指先の記憶を、いま一度ひらいてみたい人へ。摩天楼を「ちぶさ」と訓み、蛍光燈に「ホシノナミダ」とふりがなを振る、字種のずれだけで都市と母性をひとつの語…

  10. 愛に天眼

    #労働詩#詩
    • 無花果回
    • 9日前
    • 591文字
    • 読了1分

    人は、自らの眼を、ひとりでは濡らせない。──ならば、この一雫は、誰の労働の名であるか。

  11. 化粧声

    #反戦詩#詩
    • 無花果回
    • 9日前
    • 389文字
    • 読了1分

    祝祭の声は、いつから祈りを越えて、誰かを送り出すための声になったのか。 『化粧声』は、紅を引かれたことば、千人針を縫う母たちの手、そして「わたしの名」を呼ぶはずだった母音の震えを通して、やさし…

  12. 翔念譜

    #詩#身体詩
    • 無花果回
    • 11日前 新着
    • 619文字
    • 読了1分
    • 1件の評価

    渇天(カーテン)の縁からこぼれた、ひと匙のひかり。 動けない軀が、いちばん遠くまで翔ぶとき── 少年は名を脱ぎ、誰のものでもない一篇のヒカリへと為る。

  13. 綴ジ目

    #告白詩#詩
    • 無花果回
    • 11日前 新着
    • 658文字
    • 読了1分

    消しゴムで消した「死ニタイ」の粉を、庭に埋めた子どもがいた。鏡に口紅で「ばか」と書いた少女がいた。記帳欄に他人の名を着付け、ほんとうの名を脱ぎ捨てた女がいた。——彼女たちはみな、同じひとりの「あ…

  14. 獄門蝶

    #詩#風刺詩
    • 無花果回
    • 12日前
    • 580文字
    • 読了1分

    首は晒され、名は籠の底で湿りつづけた。卯月の風に、うすむらさきの翅がひとつ——判決文を朗読せぬ、たつた一匹の証人。

  15. 焰戻シノ夜――焼かれざる夜のミサ

    #詩
    • 無花果回
    • 14日前 新着
    • 804文字
    • 読了2分
    • 1件の評価

    あなたは今宵、誰かを焚いてはゐませんか。あるいは、焚かれてはゐませんか。本作は、いにしへの魔女裁判と現代のSNS炎上を時間の上に重ね、「正常」の名のもとに焼かれてきた異端たちが、一夜だけ火を取り…

  16. 胸のうらの 玉結び ── 掌史抄

    #詩
    • 無花果回
    • 15日前
    • 593文字
    • 読了1分

    抽斗をひらくと、樟脳の匂いと、ちりめんの皺と、ほどけかけた花。祖母が手縫いしたお手玉が、五つ眠っている。ふる、と鳴る音。中身を、わたしは知らない。本作は、形見をめぐる追悼の詩でありながら、同時に…

  17. ぼけ咲き

    #田園詩#詩
    • 無花果回
    • 16日前
    • 568文字
    • 読了1分

    画像のなかで、春は死なないふりをしている。 ピントの外、ぼけたままの輪郭で、 あなたはまだ、解けつづけている。 ──レタッチする指は、弔う指でもある。 礼儀正しく削られてゆく死者たちの、…

  18. 東京失恋施工要綱

    #恋愛詩#詩
    • 無花果回
    • 16日前
    • 1,244文字
    • 読了2分

    失恋した夜、感情を事務にしてしまえば耐えられると思って、マニュアルを書いた。けれど、条文のほうが先に壊れた。「愛、していた」と打とうとした指が、勝手に「愛、している」と変換してしまう。訂正しても…

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