ジャンル: 小説 2,954件

  1. 綾瀬新撰組「水戸橋の化け物退治②」 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 915文字

    2. 翌日の朝のこと、次郎吉はいつものように銭座に出かけた。昨夜、口の大きな武士たちと出会った伊藤谷橋に差し掛かると、橋の上に2人の男が立っていた。昨夜、口の大きな男と一緒にいた男たちのようだ。…

  2. 日の塵 正直編 日の塵 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 1,261文字

     僕は、20代の頃に当時勤めていた雑誌者の編集長から、サラ金で簡単に金を借りられることを教えられました。その編集長は「飲む打つ買う」の三拍子が揃った無頼の人で、会社の金を誤魔化しては女や賭け事に…

  3. 貪る(一) 小説

    • 芦野 和亮
    • 10年前
    • 5,419文字

    飽食とは――腹いっぱい食べて満ち足りること     「いらっしゃいませー」 コンビニに入ると同時に聞こえた店員の声を背に受け、広川は店内をズシリズシリと歩き回り、500mlペ…

  4. 日常。(1) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,378文字

    その人は割りと綺麗な身なりをしているんだな…と置いてある洋服や靴などでわかった   うちの店はオフィスイメクラ、要は私達女の子がOLの制服を着たイメージクラブなので コースが3通りあっ…

  5. 日常。(2) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,270文字

    kissだけで濡れることなんてないと思ってた   その日は割りとお店全体的に暇な日で、お店は個室待機のお店だからお部屋の中で1人暇を持て余していた 「 ‥ 」 買ってきた漫画も読んじゃ…

  6. 「刺絡(SHIRAKU)」 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 3,061文字

      「刺絡(SHIRAKU)」   1. 桟敷蓉子(さじきようこ)はK市にある高邑(たかむら)医院で刺絡治療を受けていた。刺絡とは皮膚と皮下の静脈を僅かに切って瀉血させる東洋…

  7. 日常。(3) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,327文字

    そのおじさんはいつも「社内恋愛」コースを選ぶ人だった。このコースは1番イメクラらしくないコースで‥ でも、1番「恋人」感覚なコースなんだけどね。 「あ~また逢えて嬉しいですう」 エッチなシュチュ…

  8. 日常。(4) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,317文字

    「会社の休み時間にエッチなサイトを見ていたらね‥」 そう最初に言ったその人は私をお店のホーム ページを見て指名してきてくれた人だった 「君がいたんだよ、君を見つけたんだ」 その人は普段タクシーの…

  9. 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 101文字

      鳥の鳴き声が聞こえたので、窓を開けてみるとベランダに親と逸れたのだろうか雀の雛がとまって鳴いている。 しばらくすると親らしき雀が1羽やって来て、雛はそのあとを追いかけて何処かに行っ…

  10. 「深山の怪」第一回 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 717文字

    あれはいつだったかな? 昭和40年代だと思うんですが、営林署に勤めるA君から聞いた話です。   山奥に分け入る彼らの仕事は恐怖との戦いであるといいます。僕は彼らの仕事の内容に関しては全…

  11. 日常。(5) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,290文字

    いつもは私があなたを待っているはずなのに 今度はあなたが私を待ってくれているみたい   ドアをノックして部屋に入るとそこには‥ 「こんにちは」 「あ、初めまして」 ガウンを着て、すっか…

  12. ティンカーベル 小説

    • 手嶋淳
    • 10年前
    • 9,501文字

    黙々と子育てをする、ぼくのお姉ちゃん。がんばればがんばるほどに、娘への思いは重く強くなる。そしてだんなへの思いは離れていく。なんとかならんのか?

  13. 「阿武隈川」 福島県郡山篇 (昭和48年~50年) 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 3,014文字

        1.猪苗代湖   僕は中学3年の後半から大学を3年で中退するまで福島県の郡山市という地方都市に住んでいました。 福島県と言えば磐梯山が有名だと思いますが、そ…

  14. 「ペットさん」 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 655文字

    ある日のこと、近所の道を歩いている時に奇妙な声が聞こえて足を止めた。 声は2人のようで、今まで聞いたことのない甲高い金属音のような声と、もうひとつは野太い霧笛のような声だった。 初めはその声が何…

  15. 日の塵 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 839文字

    1. 早朝、かみさんがごみ捨てに行ってしばらく帰ってこなかったので心配になって見に行ったら階段の踊り場で、まだ生きてピイピイ鳴いている雀の雛を見ていた。昨日より元気がなさそうだが、嘘をついていた…

  16. 宗教勧誘撃退記 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 2,611文字

    その昔・・・僕が25歳の頃、池袋のデパートに勤めていた頃の話です。     埼玉に住む仕事の同僚M谷君が「うちでパーティをしますから来て下さい」と言うので出かけていきました。…

  17. 日常。(6) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,188文字

    「‥この年齢でちょっと恥ずかしいんだけどさ‥」 って、伏し目がちにその人は言った   いつも私を指名してくれるその人には“夢” があるらしい 「誰にも‥何だか言えなくて」 その人はちょ…

  18. 日常。(7) 日常。 / 小説

    • mina
    • 10年前
    • 1,286文字

    その人は普通の人に見えた   いつもラブホテルのエレベーターに乗るとき私はドキドキする そう、妙に薄暗い照明の入り口、好きな部屋を選ぶためにある部屋の写真のパネルが全て消えていたり、フ…