日常。(3)

日常。(第3話)

mina

小説

1,437文字

そのおじさんはいつも「社内恋愛」コースを選ぶ人だった。このコースは1番イメクラらしくないコースで‥

でも、1番「恋人」感覚なコースなんだけどね。

「あ~また逢えて嬉しいですう」

エッチなシュチュエーションがないから盛り上がるまで大変な人はいるけど‥私的にはいろんな男の人と恋愛しているカンジで楽しかった。

「元気にしてた?」

「うん!」

そのおじさんはいつも私に何かおみやげを持ってきてくれて‥今日はトップスのチョコレートケーキだった。

「ありがとう!おいしそう!」

「‥君のそんな顔が見れて嬉しいよ」

「後で一緒に食べようね」

「あぁ」

おじさんのパターンは決まっていて、最長の60分コースで入って、最初に私にマッサージをしてくれる

「お、今日はちょっと肩がこってるね」

「そう?あっ‥そこ気持ちいい‥」

私のカラダ、全身を丁寧にマッサージしてくれるのだ。頭のてっぺんから足の指先まで丁寧に丁寧に

「 ‥ 」

私は違った意味でイキそうになってしまう

おじさんは私の喜ぶ顔や気持ち良さそうな顔を見るのが大好きみたいだった

おじさんはとにかくその60分を私に尽くす、私が尽くすんじゃなくて、おじさんが私に尽くす

何か悪いな‥と思ってしまうほど‥

 

「僕はね、昔好きだった女の人に酷い仕打ちをしたことがあってね‥」

「 ‥ 」

「‥今の君にはそんな僕を想像出来ないだろうけど」

そう言っておじさんは笑って、私を攻めだした

それはやっぱりいつものパターンで‥

「‥んっ‥」

私のカラダを指の先から足の先まで‥また丁

寧に全身を舐め回すのだ

優しく、優しく‥

「‥女の人に酷い仕打ちって何を‥」

「 ‥ 」

そんな私の会話をさえぎるように、おじさんは私を舐める

「やっ‥あっ‥」

何でそんなところまでってくらいに

おじさんの口は、舌は私を舐め回す‥

「気持ちいい?」

「あ‥ん‥気持ちい‥い」

おじさんは嬉しそうだった

それからもっと‥

「 あっ‥」

私はゆっくりとイカされてしまう‥

 

「今度は私が‥」

「‥いいよ、君は寝てて」

私が攻めようとすると、おじさんはちょっと

不機嫌そうになって、そう言った

 

おじさんの私に尽くす60分は‥

 

「思うんだけど‥」

「ん?」

「いつも私ばっかり気持ち良くて‥」

「気持ち良くて?」

「‥何か悪い気がして」

「そう?」

「だってあなたはいつもイカないじゃない?」

「 ‥ 」

「たまには私が‥」

「そうやって君が言ってくれたことが‥」

「 ? 」

「僕にとってすごく嬉しいことだよ」

 

そうやって言われたけど‥

本当に?

 

おじさんは最初に私をマッサージして、丁寧

にマッサージして‥その後、私のカラダを舐

めまわして‥指で触って‥

‥イカせて‥

自分はイカずに「嬉しそうな顔」をする

 

「まだ時間ある?」

「あ、うん」

「ケーキを一緒に食べよう」

「うん!」

 

それがいつものおじさんのパターンで‥60分過ごすのだ。

‥尽くされる60分に私はいつもイカされてしまう

end

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年5月20日公開

作品集『日常。』第3話 (全70話)

© 2014 mina

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