日常。(14)

日常。(第14話)

mina

小説

1,392文字

池袋の街で普通に待ち合わせて、あなたと逢って、ホテルまで行って…
初めてあなたと逢うんだけど、もうあなたのこと『好き』なんです
あなたが私を選んでくれたところから恋愛が始まって、KISSしたりカラダを重ねて愛し合ったりするの

そう僕が君を選んだ時から…

もう何か恋愛めいたモノがそこに産まれていて、僕は君を待ってる
私はあなたを待っている

「お客様と待ち合わせして…あっ、そうそう
これをあらかじめ装着しておいてくれる?」
「コレ…ですか?」
「そう、これ」
お店の店長から渡された“これ”とは、大人
のおもちゃと呼ばれているアダルトグッズの
…つまり私がオナニーとかで使うと気持ち良
い、ピンクローターのリモコン式のヤツで“
飛びっ子”っていうおもちゃのこと
「 … 」
「お客さんがさーホテルに入る前にこの飛びっ子でちょっと女の子の感度を確かめながら遊ぶっていうカンジなんだけど…」
「あ、はい」
「スイッチがこれでね、このボタンが強弱をつけるやつ」
店長が手のひらに納まるぐらいの大きさの緑
色した、リモコンのスイッチを押すと、私が
持っているピンクローターがカタカタ動き出
した
「で、このボタンを押すと…」
「 …!」
カタカタ動いていたピンクローターが突然ヴ
ィーンって早く、強く動き出した
「…最初はこっちの弱い方にしておきなよ」
「あ…はい」
私がいつも独りでいてオナニーしちゃうとき
は必ずピンクローターを使ってたから…
「 … 」
お客さんと逢って、すぐにイッちゃったらど
うしようって考えてた
「大丈夫かな?」
「はい、大丈夫です、多分…」
「まぁカンジてるフリとかしちゃってもいいけど、なるべくなら本当にカンジちゃってね」
「 … 」
カンジてるフリっていうより、カンジちゃう
から…間違いなく
「でね、お客さんの外見とコース、名前ココに書いてあるから頑張ってね」
「…はい」
黒の上下のスーツでシルバーのネクタイ、眼
鏡をかけている、太めのおじさん
山口様、90分コース
「 … 」
待ち合わせ場所はファミマ、ホテルはアトラ
ンタ
「コレ、つけなくちゃ」
女の子みんなで待機している部屋の端の方で
何かモゾモゾしながらピンクローターを自分
の気持ちいいところに当てる
「 … 」
ジーパンとパンティの間にピンクローター、
飛びっ子を仕込む、しかもこっそり
端の方でそんなことをコソコソやってるから
私はもうすでに濡れちゃってた
「装着完了?」
「はい」
「じゃあコレ持って、行ってらっしゃい」
店長からイソジンやらローションやら持たさ
れて…
「行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」
エレベーターで3階から1階に降りる
「 … 」
何だかモジモジしてしまう
「お疲れさまでーす」
「あ、お疲れさま…」
1階で同じお店の女の子と逢ってしまう
「今から?」
「うん」
「今日あんまり忙しくないよねー」
「あ、うん」
お店の子と立ち話してる時も、モジモジ、モ
ゾモゾして
「 … 」
気になってしまう
「じゃぁ頑張ってね」
「うん」
道に出て商店街を歩く
「 … 」
待ち合わせ場所にお客さんが待っている
「こんにちは」
「あ…」
お客さんの顔を見た途端、私は…
「初めまして」
イッてしまっていたし、びしょ濡れだった
               end

2014年8月18日公開

作品集『日常。』第14話 (全70話)

© 2014 mina

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