「‥この年齢でちょっと恥ずかしいんだけどさ‥」
って、伏し目がちにその人は言った
いつも私を指名してくれるその人には“夢”
があるらしい
「誰にも‥何だか言えなくて」
その人はちょっと小太りの年配の人だった
「 ‥ 」
その人が持っている携帯電話は真紅のフェラーリカラーでフェラーリのステッカーが貼ってあった、だから‥
‥車好きなんだなぁって思ってた
「実はね、僕‥レーサーを目指しているんだよ」
突然の告白に私は息を飲んだ
「レーサーって片山右京とかアイルトン・セナとかそういうヤツ?」
「そうだね、そんな感じかな」
「すごいっ‥」
「そんなにすごくはないよ、どうしても諦められなくてね」
「“夢”を?」
「‥そう、“夢”を」
その人はおじさんなのに目だけ少年だった
「 ‥ 」
不思議な感覚だった
さっきまで私のその人に、おじさんに対する
イメージはいつも『時間が無い』って言いな
がらもプレイの時間は長くて‥『シャワーは
浴びてきたから』なんて言ってシャワーの時
間までもを短縮しようとするセコい親父のイ
メージだった
だけど今は‥何だかおじさんに攻められたい
気持ちになっていた
いつも通りのkissのはずが‥濡れていた
おじさんは私を攻め始めた
横になっている私の耳から舐め始めて、首す
じ‥鎖骨へと舌を這わせていく
「あっ‥」
胸、乳首におじさんの舌が‥
「‥ん‥」
そしておじさんの手が優しく私の胸を揉み
舐める
「 ‥ 」
ゆっくり、ゆっくり‥
手の力が弱くなったり強くなったり‥
もう私の中は湿っていて、溢れ出そうになっていた
「もう‥」
「ん?」
「‥我慢出来ないかも」
「 ‥ 」
おじさんの舌は私の下の方にゆっくりと這ってきた、そして周りをゆっくりと舐めていた
「‥意地悪してる?」
おじさんは笑いながら
「してないよ」
って言った
‥おじさんってこんなに舐めるのうまかったっけ‥って思わせる程、私は異常にカンジていた
おじさんの舌の動きに合わせて、私の腰が動
く‥
一緒にカンジている
「あ‥ソコ気持ちいい」
「 ‥ 」
‥でも何となく私はソコではイケなかった
「 ‥ 」
「今度は‥交代しよう」
おじさんの身体に舌を這わせている自分に
私は濡れていたように思う
「フェラチオしてくれないか?」
私はおじさんのを一生懸命舐めた
「あ‥」
「‥僕のを舐めながら感じているの?」
「‥そうかも知れない」
私がそう言った後おじさんは私の頭を上から
押さえ付けた
「ん!」
おじさんが私の口の中でイッたとき、私もイッたような気がした
「気持ち良かった?」
「‥もちろん」
おじさんの“夢”の話は‥きっと私を熱くさせた
帰り、おじさんとラブホテルのエレベーターに一緒に乗ったとき‥
「君に僕の“夢”の話をした事は良かったのかな?」
そんなおじさんの一言が笑えた
end
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