ジャンル: 小説 2,954件

  1. 哀愁の池袋に雨がふるのだった…って椎名誠か? 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 5,479文字

    1   「ふふんふんふんふん…と」岩橋は何が楽しいのか競馬新聞を鞄に入れたり自席のお片づけをしている。いい子である。   「ああやだなあ・・・早く帰りたいよ」僕が…

  2. 「針男」 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 502文字

    武夫は街灯の少ない暗い道を歩いている。 遅くなってしまった。もう午前0時を過ぎている。 終電には間に合ったが、終電は、自宅ひと駅手前の駅が終着駅なので歩いている。 明日はいつもより早く出社しなけ…

  3. 「水男」 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 698文字

    「水男」 電車は闇の中を疾走する。 武雄は満員電車に乗っている。 武雄はまた終電に乗っている。 車内は我儘な人間たちで満ちている。 武雄は出入り口ドア近くに立っている。 電車の出入り口は外界への…

  4. 自分史入門 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 880文字

      写真は、受講生さんが日記帳から起こしたメモ…なんですが、できれば、これを多少文章化して欲しかった…。ごちゃごちゃ(ある意味芸術的w)していますが、ざっと見ただけで、自分史にまとめる…

  5. B級探偵 異能清春の冒険「安楽亭で安楽な夢を見ろ」 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 1,458文字

      今日も今日とて安楽亭だ。焼肉だけど廉価版(僕は高価だと思うけどね)のランチだべ。ちなみに安楽亭のランチはどういうわけだか午後5時までやってるのよ。だからさ「安楽亭なんてダセェべよ」…

  6. 阿武隈川 第一章「弁天山」 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 8,599文字

      僕は福島県の平(いわき市)に生まれた。   父親は猪苗代湖の畔に位置する翁島集落の農家の出身で、定かではないが江戸時代には会津藩の足軽だったという。調べてみると足軽とは一…

  7. キヨ 01 古文って何ですか? 小説

    • 北馬込でフラメンコ
    • 10年前
    • 2,770文字

    キヨ   一   古文って何ですか?   8年ぶりに訪れたわたしの母校に響いていたのは、チャイムの音でも、生徒達がはしゃぐ声でもなかった。金属と金属のぶつかり合う音や何かを削る音。外壁…

  8. 平和荘綺談 青春放浪 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 2,484文字

    1.「りんごの歌」   昭和50年11月 群馬県伊勢崎市の銭湯「広瀬川温泉」 ガラガラガラ・・・バタァンッ!と銭湯の引き戸が乱暴に閉められる。 「あぁかぁいぃ・・・りぃんごぅにぃ、くち…

  9. 大地に組みした男たち-10年間に富士の裾野76町3反歩(約75万㎡)を開墾した大侠客—清水の次郎長 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 1,211文字

    1.   江戸時代の後期、各地で多くの博徒侠客の集団が発生しました。特に治安が脆弱だった関八州(相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野)、甲州、駿河、などには博徒の大親分が生ま…

  10. 10年間に富士の裾野76町3反部(約75万㎡)を開墾した大侠客 清水の次郎長 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 2,728文字

      1. 天田愚庵(天田五郎)、安政元年に磐城平城下(今の福島県いわき市)に生まれました。父親は「坂下門の変」で水戸藩士たちに襲撃された安藤信正の家臣です。慶応4年(明治元年)鳥羽伏見…

  11. 渡海小波津は死にました 小説

    • 渡海 小波津
    • 10年前
    • 1,409文字

    直接的文体は読み手の理解を遮るのみなのだろうか。直接的文体で現代人の価値感を表現してみました。

  12. 朝起きるとそこには 小説

    • 渡海 小波津
    • 10年前
    • 5,749文字

    何をしても時間は流れてゆく。 どんなことをしても疲れは蓄積される。 職が何であれ苦労はある。 どんな環境であれ悩みや不満を抱える。 それを払しょくする代わりがあるか否かでしかない。

  13. 袋小路 妖怪妖 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 645文字

    「田辺さん、袋小路の奥の袋小路に入ったことがありますか?」 「え?袋小路って路地の突き当たり…行き止まりのことでしょ?」 「そうです」 「行き止まりだから、その奥には入れないでしょ?」 「袋小路…

  14. 小説

    • 渡海 小波津
    • 10年前
    • 1,793文字

    一枚の嘘がすべてのオセロを白へと変える。 主格不明、真偽不明、時系列不明の虎のお話。

  15. 僕の中にいる子供 小説

    • 芦野 和亮
    • 10年前
    • 2,321文字

    いつ頃からはわからないが、気が付いたら僕の中に小さな子供が居座り続けていた。 幼さを象徴する柔らかそうな頬からして、彼の年齢は五、六歳だろう。幼児が被るようなカラー帽子がたまに傾けば小さな手でそ…

  16. 「原子力怪獣対宇宙怪獣」 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 3,005文字

    東北の海岸沿いの小都市、福富県岩尾市。季節は春の平日、郊外の山や公園だけでなく街中にも桜が咲き乱れている。渋滞する街の道路、桜が咲き乱れる公園で雑談しながら楽しそうに過ごす老人たちや子供を連れた…

  17. 綾瀬新撰組「水戸橋の化け物退治①」 歴史奇譚 / 小説

    • 消雲堂
    • 10年前
    • 1,447文字

    小菅の銭座で働いている次郎吉は、銭座から自宅がある五兵衛新田への帰り道、綾瀬川にかかる伊藤谷橋のたもとに大きな口をひん曲げて橋の欄干に両手をついてぼんやりと綾瀬川を眺めている男を見た。総髪を綺麗…

  18. オドゥヴァル 小説

    • 手嶋淳
    • 10年前
    • 11,299文字

    ぼくは、結局、掃除するしかないと思ってる。自分が自分であることが辛い夜なんかは。