破滅派では現在、様々な人が参加すると同時に、盛んに破滅派と言う枠を超えて活動する同人も多い。それらの同人の活動を、はめにゅーは出来る限り紹介に努めてきた。今回は2023年前半期の破滅派同人の活躍について注目し、はめにゅーの記事などからまとめて紹介したい。コロナウイルスからウクライナ侵攻まで様々なトラブルが続く現代、破滅派同人はどのような活動を行ってきたのだろうか?
1月
Juan.B
1月20日発売の『週刊現代』に掲載された「今入ると損する大学ランキング」で、佐川恭一が京大代表としてインタビューを受けた。
佐川恭一は今年も始めから様々な媒体で活躍を続けている。
Juan.B
1月19日に、南阿佐ヶ谷Talking Boxにてイベント「不謹慎ゲーム通信・外伝 不謹慎ゲーマーたちの午後」が開催される。ゲストに再び諏訪靖彦が登場!
その裏で、Juan.Bと諏訪靖彦が謎のイベントを開催した。
2月
Juan.B
佐川恭一の『終わりなき不在』が、ネコノス文庫より2月28日に発売される。佐川恭一の幻のデビュー作が復刊となる。
松尾模糊
斧田小夜が『紙魚の手帖 vol.09』【特集「2023早春・若手作家の宴」】に登場。最新短編「酔来酔去」が掲載される。
高橋文樹
早川書房の『SFが読みたい! 2023年版』で2022年度のベストSFが発表された。国内編ベスト30の中には破滅派から出た斧田小夜『ギークに銃はいらない』の名前が!
佐川恭一、斧田小夜らの活躍が目覚ましい二月となった。
Juan.B
2月2日に、南阿佐ヶ谷TALKING BOXにて「知育ゲーム研究部 〜成長痛 忘れられた知育ゲームたちへ〜」第二回が開催される。盛況の前回に続き、新たなゲーム達を掘り起こす。
3月
高橋文樹
2019年に上梓され、大きな話題を集めた髙井ホアンの『戦前不敬発言大全』の増刷が決定した。4年越しの増刷ということで、広く読まれている書籍であることがうかがえる。
髙井ホアンの『戦前不敬発言大全』が増刷された。名著の証である。
松尾模糊
佐川恭一の『シン・サークルクラッシャー麻紀』が東京新聞の夕刊コラム「大波小波」で紹介された。
Juan.B
3月31日発売の『ジャーロ No.87』に佐川恭一の小説が掲載された。そのタイトルは「京大生黒ギャル交際事件」。
新聞媒体への侵出も著しかった。佐川恭一が基礎教養となる日も近い。
松尾模糊
南海の雄・藤城孝輔による共著「『ドライブ・マイ・カー』論」が慶応義塾大学出版会から発売される。
藤城孝輔の映画評論も世に出つつある。
Juan.B
3月18日に、南阿佐ヶ谷TALKING BOXにて、かに三匹と髙井ホアンによる「ぼくのわたしの80年代アニメ VHSテープ分析編」が開催される。盛況の前回に続き、アニメ文化を語り尽くす。
松尾模糊
斧田小夜による新作が日本SFアンソロジー『NOVA 2023年夏号』に掲載される。
Juan.B
4月7日発売の文芸誌『文學界』2023年5月号に、大木芙沙子「うなぎ」が掲載される。
斧田小夜、大木芙沙子といったSF作家たちが、世に出でつつある。
高橋文樹
重版をお伝えしたばかりの髙井ホアン『戦前不敬発言大全』が週刊新潮の書評コーナー「倉本さおり ベストセラー街道をゆく!」で紹介された。
4月
Juan.B
4月22日に南阿佐ヶ谷TALKING BOXにて、かに三匹と髙井ホアンによる『南阿佐ヶ谷珍コミック大会』が開催される。謎の漫画たちを紹介するイベントとなる。
この男も、新聞に載った。
Juan.B
4月17日発売の文芸誌『小説すばる』5月号に、大木芙沙子「トイレットペッパー」が掲載された。
高橋文樹
凪良ゆう『汝、星のごとく』が対象に輝いた本屋大賞2023だが、「本の雑誌」増刊号ムック「本屋大賞2023』ではノミネート作品がすべて紹介されており、そこには佐川恭一の名が!
松尾模糊
佐川恭一による新作「クールビューティ」が『STORY BOX 5月号』に掲載されている。
どんな些細な活躍も見逃さないのがはめにゅーである。
Juan.B
5月21日に文学フリマ東京36が開催される。気になる破滅派の動向や如何に?
文学フリマ東京も忘れてはならない。
5月
Juan.B
佐川恭一による超短編「クールビューティ」が小学館の文芸サイト「小説丸」に掲載された。
松尾模糊
大木芙沙子『文學界2023年5月号』掲載作「うなぎ」が「日本養殖新聞」に「新刊紹介」として掲載された。
紙媒体だけでなく、ネット媒体での広がりも見逃せない。
Juan.B
佐川恭一のエセー「就活界の黒船」が、『小説新潮』6月号に掲載された。佐川恭一が就活の衝撃を描く。
Juan.B
情況』2023年春号が5月20日に発売される。情況・第六期の二号目となる。
連載も三年目に入った。
Juan.B
5月20日に、Talking Boxで「不謹慎VS珍アニメ ヘンテコ対決 混迷バトル編」が開催される。勝負の行方や如何に?
Juan.B
5月27日、高円寺無力無善寺で「人生逆噴射結成2周年記念PARTY」が開催される。
6月
高橋文樹
友田とん主催の出版レーベル代わりに読む人のフラッグシップマガジン「代わりに読む人」に破滅派から二名が参加することになった。発売は2023年7月下旬を予定。
松尾模糊
『戦前不敬発言大全』に続き、『戦前反戦発言大全』も重版が決定。ロシアのウクライナ侵攻以来、反戦に対する国民の意識が高まっているのだろうか。
Juan.B
佐川恭一の論文「シスヘテロ男性の三類型とその傾向分析」が小説アンソロジー『FFEEN vol.1』に掲載された。2024年春に書籍化される予定である。
Juan.B
6月24日、日本SF作家クラブに大木芙沙子が入会した。破滅派では斧田小夜、高橋文樹に続く快挙となる。
めでたいニュースが尽きない6月となった。一年ももうすぐ半分を切るが、振り返って2023年は破滅派にとってどのような年になるのだろうか。機体は尽きない。
Juan.B
6月10日に、Talking Boxで「不謹慎VS珍アニメ ヘンテコ対決 配信バトル編」が開催される。勝負の行方や如何に?
2023年の前半も、破滅派同人は活躍した。イベントに出版にと、混沌たる世界情勢の下でも破滅派同人は元気に活動していた。振り返ってみれば、「破滅」という言葉の幅広さを幾度となく感じさせられる。来年も、様々な展開が予定されている。こんな時だからこそ破滅派同人は生き生きとしているともいえる。これからも破滅派同人の活躍に期待しよう。
そして、破滅派はいつでも同人の参加を待っている。偶然の出会い、知人による紹介、(Juan.Bの様に)規制と放浪の末の漂着など、様々な人々が様々な形で参加でき、そして積極的な意義を担えるのが破滅派である。後ろ向きのまま前に進め!
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