かつて破滅派に全文を掲載していましたが、 現在、電子書籍化準備中。
4行目の「擔ぎ思」は間違いなのでしょう、『底本織田作之助全集』では「担ぎ屋」に改められています。三吉の「担ぎ屋」という設定に関しては、昭和12年頃オダサクの妹・登美子の夫・西沢多四郎の呉服の行商…
雨の日の、何気ない日常の一コマ。
誰にも聞こえないことを確かめて、ふう、とひとつ長く深い溜息を吐くと、まるで予定されていたかのように、自分は何から何まで間違ったことばかりしているのだという、漠然とした妄想に襲われた。それは白いT…
ある夜の、夜かも分からない夜。危険を感じるけど、風が寒い。
春らしい作品を書こうとしたんですけど……
僕は家から帰ったあとに散歩に出かけるのだが、彼女はいつも散歩先にいる。 「なんで飛んで餌を取りに行かないの」 と僕が言うと硝子はつん、と済まして言う。「私の翼は虫けらを啄むためにあるんじゃな…
怖い話でマネタイズして大金持ちになりたい方はぜひお読みくださいね。
合評会応募規定枚数を五枚ほどオーバーしたので普通に投稿します。どちらかというと金とイグジステンス。さらばろくでなし、といったところです。俺だって冒険譚が書きたいもの。
十四回目です。最終回です。最終回っぽくないけど。
暗い夜道。白線。馬の顔の壁。いつからかずっと走り続けている。読み切り掌編作品。
少々寝不足ぎみです。治安の悪いファミレスで書きました。
死に際の彼が見た光景はとても美しかった。 だが彼が本当に見たものは、何だったのだろうか。
母の見舞いの途中、ふと昔を思い出した。
孵らない うん ねえ うん 僕らはどの言葉でしゃべっているの ノート ノート あとは少しばかりのうたの言葉 うた そう
不登校をテーマにした短編小説です。学校が嫌で自殺を企てたユッコ。命は助かったものの、彼女は「学校」というものの記憶を、すっかり忘れてしまっていた。学校を知らない者から見た学校を描いた短編小説です。
確かむなしくも二十歳になって初めて書いた小説です。
兄弟のお話です。 陽キャや陰キャというタグ付けを、まだ発展途上の若い人達同士でし合うことに、あまり意味はないのでは?と思い書きました。 隣にいるその人が抱える気持ちや悩みが、実は自分と同じか…