歯科医の主人公がゾンビになってしまった妻を総入れ歯にして一緒に同居する話。
見た目が人と違うばかりに村の人間から迫害されるランドルトの、復讐と救済の童話です。 (追記2021/03/22)ランゲルトではなく、ランドルト。非常に下らない思い違いを修正。
それは場末のサアカス団を観終えた後 揺れなくなった空中ブランコの下で からっぽのライオンは眠ってゐる 散り散りの紙吹雪こてんぱんの檻 出刃包丁の柄は煌々とぬめってゐる…
ティルト・シフト・グラス〈2〉
湿気が50%超えていないと日本らしくない
紺色の若い男の余白を汲む 落丁はつつがなく蛇行している
協会にある白い鐘を鳴らすと、回数に応じて、その日の夜のラジオで放送される、街の人口報告での数が一つ増える。それが面白くて、どんなことよりも熱中していたら、いつの間にか白い鐘は無くなっていた。
古美術商と少年。
引越しの荷造りをしていると2004年の手帳が出てきた。手帳へのメモ書きから当時何があったのかがわかる。これも自分史作りには重要な資料となる。 手帳には2月20日の欄に「生子、乳がん。マンモグラフ…
排水溝から匂ったのはコロンでした。 浪人時代に背伸びをして使っていたコロンでした。 排水溝のその向こうにはかつての記憶が広がっていて僕はもう、 頭を擡げるのがやっとです。
ex. この作品はほんとうに素晴らしいんです。数えてください!
明日死ぬと 思わなければ生きてけない 悪夢のなかであたしは笑う 絶望に 絶望と絶望×絶望で あたしのいちぶは今日もまた死ぬ 聞こえてる? あたしは孤独なんかじゃない …
石神井公園にある三宝寺池で見たカワセミをイメージしながら書いた詩です。実際に何度か見つけ、飛び跳ねるように喜んだのは良い思い出。やはりあの鮮やかな青と橙色は奇麗で目を引きますね。
ある年ナガミヒナゲシが大量発生しまして、借家を取り囲むように咲き乱れまていました。千川沿いやご近所にもありましたが、比べ物にならないほどの群生でした。