個人情報の保護が勘違いされたまま突き詰められ、他者との関わりを避けるようになった未来。他者をおそれつつも、他者と関わり合いたいぼくは、ある日不思議なメッセージをみつける―― 久しぶりの短編です。
六月の投稿、「家畜と入れ替わる話」のつもりで書きましたが、どうしてもこれ以上削れませんでした;; 古い日本家屋で、たびたび狂気に陥る美しい娘と、それを大事に見守る人たちの物語です。どういう…
ある朝目覚めるとそこは養鶏場だった。男は鶏になったのだ。
子供のころからいじめられていた男は、二十代のある日、世界を平和にする薬を開発することを志す。七十代になってやっとその夢はかなうのだが……
優しい彼女との同棲生活を満喫していた男だったが、新しい仕事をはじめてからその生活に異変が生じるようになる。
自分を変えたくない人間が自分の世界を見つける物語。
※破滅派合評会6月分参加作品。
まだまだ生きて贅沢に暮らしたい…と図々しい考え方に変わった40代になってから、もしかしたら人生は同じ時間を永遠に繰り返しているんじゃないのか? って永劫回帰の考え方におちついたんです。永劫回帰と…
※合評会参加作品。 “友人”が見えていた少女サクラも成長するに連れ友人が見えなくなった。だが結婚し、不穏になる情勢の中で、ある日……。
※破滅派オリジナル作品。 ※作品集収録に当たり、公開時タイトル「天覧駅伝」より改題し、「天覧混血」とした。 ※改題収録に当たり、第0章・第0.9章の追加、他一部修正を行った。 近未来、…
※破滅派オリジナル作品。 ※クリスマス特別小説。 ※混血×クリスマス×商業主義×子供×ガミガミ親×弱者×クソ。
「破滅派」10号に載せて頂いたものを加筆修正しました。『竹取物語』を読む上での参考になれば幸いです。
森林限界の辺縁にすまう人々にとって春とともに山を登り、冬とともに山を降りる交易びとは特別だ。かれも例外ではなかった。
西暦2116年、あらゆる就職希望者はその来歴に関しての詳細なレポートを提出しなければならない。「100年後の未来の人がいまの私を語る」をテーマにした第三回SS合評応募原稿。
マザー・コンプレックス。親との確執を抱えた人、多いんじゃないかと思う。子に、健やかに生きること以上のことを望む親。それになんとしてでも応えたい子。可能なら子目線の続編も書きたい。
画期的な医療ビジネスの立役者能見武彦は、120歳になったある日、50年来音信不通だった息子に会いに行く。気鋭の経済学者ハジメ・ウィットモアによる、成熟が遠いのた社会についてのフィールドワーク。