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タグ: SF

全375作(18/21ページ)
  1. でぶでよろよろの太陽  (7章 の2) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 1,751文字
    • 読了4分

       (7章の2)      契約を交わしたとき、夢の中ですごす環境を考えておいてくれと言われた。ようは、3日間を生きる世界のことだ。地域も時代も問わないという。さすがに他の星や深海など、およそ…

  2. でぶでよろよろの太陽  (7章 の1) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,119文字
    • 読了4分

       (7章の1)      病室から部屋を移され、機械が隙間なく並ぶ部屋で『業者A』の人間に囲まれることになった。いろいろな線を、そして管を、とっかえひっかえ体に付けられた。これが夢の世界に行…

  3. でぶでよろよろの太陽(6章 の3) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,014文字
    • 読了4分

       (6章の3)      特別サービスについて、根を詰めてとうとうと話されたわけではない。もはや敵地に乗り込んでのそれなので、相手は強引にでもいい加減にでも、もっと言えば強制してでもできたは…

  4. でぶでよろよろの太陽(6章 の2) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 1,634文字
    • 読了3分

       (6章の2)      その頃わたしは、病院から退院を迫られていた。身内のいないわたしを長く置けば、いずれ病院はやっかいを抱え込むことになる。まだ多少は動くことができるここらがチャンスと見…

  5. でぶでよろよろの太陽(6章 の1) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 2,034文字
    • 読了4分

       (6章の1)      そこに、一人の男が現れた。    男は、元々関係の薄い、そして今ではほとんど付き合いの切れている友人の名を出した。その紹介で訪ねて来たのだという。    あいつか。…

  6. でぶでよろよろの太陽 (5章 の3) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 1,446文字
    • 読了3分

       (5章の3)      点滴で意識が戻り、医者は、血糖値が急激に落ちたので意識を失ったと伝えた。もうわたしのすい臓はほとんど機能していないということだった。    それ以降は入院生活となる…

  7. でぶでよろよろの太陽 (5章 の2) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,405文字
    • 読了5分

       (5章の2)      告知を受け、わたしはすぐさま会社を辞めた。働いている意味がまったくないからだ。一人暮らしで家族はいない。どうして余命が半年なのに働かなくてはならないのか。成し遂げた…

  8. でぶでよろよろの太陽 (5章 の1) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,170文字
    • 読了4分

       (5章の1)      わたしのすい臓はがんで、さらにはステージⅣだった。これはもう、治療のしようがないくらいに進行しているという状態だ。    ある日担当医は、点滴で元気になったわたしを…

  9. でぶでよろよろの太陽  (4章 の3) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 2,665文字
    • 読了5分

       (4章の3)      しかし人間の体というものは、耐用年数がくれば勝手に壊れてしまうらしい。わたしの場合は元々すい臓という部位の耐用年数が短かったというだけのことなのだろう。    これ…

  10. でぶでよろよろの太陽  (4章 の2) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 2,236文字
    • 読了4分

       (4章の2)      調子を崩したのが金曜日の夜のことで、混みあうだろう土曜日に医者に行く気が起きず、週末安静にしていれば持ち直すだろう程度に考えて自宅で静養していた。しかしじっと寝てい…

  11. でぶでよろよろの太陽  (4章 の1) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,544文字
    • 読了5分

       (4章の1)      1年、あるいは2年前だろうか。いずれにしろ少し前になるが、わたしは強く印象に残るテレビ番組を観た。もちろん今歩いている「夢の世界」でのことではない。現実世界でのこと…

  12. でぶでよろよろの太陽(3章 の3) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,684文字
    • 読了5分

       (3章の3)      冷房がなく、衣類の質も悪かった時代。夏の夕暮れは、気だるい汗に覆われていた。どこにも逃げようがなかった。わたしは、ハンカチで絶えず汗を拭っていた。汗はそのままにして…

  13. 全ての事件を終わらせるための事件 小説

    #SF#ミステリー#哲学#合評会2017年12月
    • Juan.B
    • 8年前 新着
    • 4,431文字
    • 読了9分
    • 4件
    • 7件の評価

    ※2017年12月分合評会作品。

  14. でぶでよろよろの太陽(3章 の1) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF#夕暮れ#死
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 2,296文字
    • 読了5分

       (3章の1)      ずっと夕暮れだった。    夕日が西の空に大きく浮かび、稜線に沈みかけている。ここは、いつまでたっても夕暮れだけが続く世界だった。    夕暮れは一向に、闇へと突き…

  15. でぶでよろよろの太陽 (2章 の3) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 2,073文字
    • 読了4分

       (2章の3)      汗ばんだ手で、別の菓子を袋から取り出す。駄菓子の入っている袋はすべすべの薄い紙で、口の部分が細かくギザギザになっている。その袋から取り出した菓子は、ビニールのチュー…

  16. でぶでよろよろの太陽 (2章 の2) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF
    • 勒野宇流
    • 8年前
    • 2,307文字
    • 読了5分

       (2章の2)      開いているガラス戸の幅は痩せた子どもが通れる程度のもので、わたしは戸に手をかけて横に滑らせた。レールに砂が噛む、いやな音が響き渡る。顔をしかめながら店に体を入れたあ…

  17. でぶでよろよろの太陽 (2章 の1) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 1,293文字
    • 読了3分

       (2章の1)      塔の湯の集落に入る。    道のでこぼこが均されている。もちろん未舗装のこと、完全な平らというわけではない。ただ、山道のように、えぐられたような窪みも、ごろた石もな…

  18. でぶでよろよろの太陽(1章 の3) 小説

    『でぶでよろよろの太陽』収録(連載中) #SF
    • 勒野宇流
    • 8年前 新着
    • 1,497文字
    • 読了3分

       (1章の3)      川があり、砂利道は、それを渡るほんの十数歩分だけ舗装路になる。錆びた欄干に手を付いて下の流れを覗き込むがよく見えない。それならばと、橋の脇から降りてみる。足元がよく…

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