2020年の投稿一覧 356件

投稿作品を日付別に表示しています。

  1. 五時から五時 かくおとこ / 小説

    • 吉田柚葉
    • 4年前
    • 2,079文字

    一日中散歩していました。まあ、一時間半なんですけど。

  2. ディストピアの王は果実を食べてこう言った エセー

    • GLASS
    • 4年前
    • 853文字

    世界が変わること 

  3. 早朝学植物誌 / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 768文字

    一 お前はその日の朝、腰に貼った一ヶ月前の湿布薬が半分以上も剥がれかけているのを見つけて悪態をついた夢をみて目が覚めた。 「ええい、チクショウ」 起きてすぐに、その言い方が誰かにそっくりだったの…

  4. Adan #30 Adan / 小説

    • eyck
    • 4年前
    • 4,573文字

    渚のアストロロジー〈5〉「うん。僕に味方はいないけど、僕はずっと君の味方だよ」と僕は渚ちゃんにそう言ったんだ。

  5. tobujikandesu 小説

    • 浅野文月
    • 4年前
    • 3,320文字

    「とぶ」とはいったいなんなのであろう。飛ぶ・跳ぶ・翔ぶ・トブ…… 一つの「単語」から導き出された掌編。 さあ、あなたもとんでみますか?

  6. はじめに ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 9,248文字

    「治療」   Hospitality(歓待)とHostility(敵意)が僕を同時に襲うので 僕はHostage(人質)にでもされた気分だよ でも気球ほどの巨大な僕の目が上空から僕らを…

  7. 第一章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,076文字

     誰もいないうちに砂浜へ出て、僕は僕の考えのなかで多くのことを溺死させてから、太陽に祈る。太陽を鳴らすには、そんなに強く叩く必要はないが、あなたが見るすべての幽霊達、彼らがそうであるように、僕は…

  8. 第二章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 14,941文字

    (僕のプロフィルの隣に置いてほしい文章)  大多数の病気の「作り方」を知っている世界にとって、今、あたかも与えられているように見えて奪われてしまったものは、おそらく暴力性である。あたかも与えら…

  9. 第三章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 9,612文字

     俳優で僕の親友だったHへ。友人のなかで誰のことから書こうかと思ったが、誰の話をするのもやめようと思う。でも君の話はするかもしれない。僕は僕の話をテレビの小説講座でも参考にして、ここはひとつ、小…

  10. 第四章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,299文字

     人類が病気と初めて向き合ったのが「水」。雄大に地球を循環するこの「水」からできるだけ多くの恵みを得るため、人類は巨大な水のアレルギーに対してどう向き合い、それをどう克服していったのか、人は知る…

  11. 第五章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 6,815文字

     暴力に走る前、病気は必ず何らかのサインを発しています。  日常の忙しさに追われ、つい病気だけで食事をさせたり、話しかけられても生返事では、病気が送っているサインを見落としてしまいます。  …

  12. 第六章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,848文字

    かなり長い風車の羽根 電飾の絡まる睫毛 私が夢でいつも台無しにしてしまうことたち 窓外にしか現れない女たち 肉体を吐き出した男たち めいめいが語り出したら

  13. 第七章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 7,200文字

     始まりと終わりのジンクス。ヤニ混じりのニードフル・シングス。  映像を使った啓蒙の嘘だったんだ、多分。ニューメイカー八〇〇〇〇〇ルーメンのマッチ棒。あっちとこっちを照らすと影はどこにできるの…

  14. 第八章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 5,905文字

     僕はそこに腰を落ち着かせ、じっとまた首の細い巨大な猿たちを眺め、蟹の詰まったその腹のなかを想像しようとする。猿たちはみな、横一列に並んでこちらを見ている。  一、二、三、四、五。なぜ五匹もい…

  15. 第九章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,919文字

     時間の咀嚼音に本気で耐えられぬ時、人は、いや病人の僕でさえ、こちらから時間に噛みついて、食らい尽くしてしまおうと考えるのではないだろうか? これはいわば自殺のことだ。

  16. 第十章 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 8,097文字

     子供の頃のように――  親に連れていかれた立食パーティーで。  カーテン。どこまで行っても。  ドレス。どこまで行っても。  緞帳。どこからどこまでが?  ――緞帳はもうとっくに上が…

  17. 跋文 ニュー・ハートシェイプトボックス / 小説

    • 多宇加世
    • 4年前
    • 7,790文字

     運搬可能な僕らのダンス。ひび割れた響きのダンス・ステップで、あなたも同じものを目にしてきたはずで、これからもそう。病気が書かせて踊らせた、病気に忠実なテンポで踊った小説はもう終わり。それでもず…

  18. ジャズ・ジャイアンツの肖像 小説

    • 浅野文月
    • 4年前
    • 3,505文字

    偉大なるジャズドラマー最後のギグに接した者として、彼の思い出のために書いた掌編です。