早朝学植物誌(第10話)

多宇加世

小説

768文字

お前はその日の朝、腰に貼った一ヶ月前の湿布薬が半分以上も剥がれかけているのを見つけて悪態をついた夢をみて目が覚めた。

「ええい、チクショウ」

起きてすぐに、その言い方が誰かにそっくりだったのに気付いた。会社の上司や薬屋の親爺、付き合ってもう何年もたつ恋人のアパートの腰の曲がった大家など、日頃人の顔を目蓋の裏で切り刻むのがただひとつの趣味で、自分を取り上げた産婆の顔を思い出すのも造作ない記憶術を持つお前だったが、それでも、その言い方が一体誰とそっくりだったのかが、どうしても思い出す事が出来なかった。

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2020年2月4日公開

作品集『早朝学植物誌』最終話 (全10話)

早朝学植物誌

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© 2020 多宇加世

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