破滅派では現在、様々な人が参加すると同時に、盛んに破滅派と言う枠を超えて活動する同人も多い。それらの同人の活動を、はめにゅーは出来る限り紹介に努めてきた。今回は2022年後半期の破滅派同人の活躍について注目し、はめにゅーの記事などからまとめて紹介したい。コロナウイルスからウクライナ侵攻まで様々なトラブルが続く現代、破滅派同人はどのような活動を行ってきたのだろうか?
7月
Juan.B
牧野楠葉が映画『宇宙人の画家』(保谷聖耀監督)のパンフレットに作品評を寄稿した。
高橋文樹
文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」で佐川恭一の新刊『シン・サークルクラッシャー麻紀』が紹介された。Amazonでは順位が急上昇し、在庫切れとなっている。
Juan.B
佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』が人気となり、各地で売切れが発生している。破滅派では増刷を予定している。
高橋文樹
斧田小夜初のSF短編集『ギークに銃はいらない』の書評が7月15日に発売された「小説すばる2022年8月号」に掲載されている。評者は作家の海猫沢めろん。
今年6月に発売された佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』、斧田小夜『ギークに銃はいらない』は、発売当初から各方面で絶賛されている。
Juan.B
情況』2022年夏号が7月20日に発売される。情況・第五期の休刊号となる。
8月
Juan.B
8月3日に横浜のNaked Loftにて「不謹慎ゲームVS知育ゲーム」が開催される。
Juan.B
8月5日発売の『文學界』2022年9月号に斧田小夜のエッセーが掲載される。
Juan.B
8月15日に横浜Naked Loftで「-終戦記念日緊急開催- 戦前不敬発言大全・戦前反戦発言大全3周年記念イベント」が開催される。
高橋文樹
破滅派では「闇の混血」と知られるJuan.B こと髙井ホアンのインタビューが朝日新聞デジタル(8/19)に掲載されている。特高資料の読み込みを何年も行った反戦発言の大家に大新聞も注目しているようだ。
8月になると、髙井ホアンの著書が取り上げられることが多くなる。不敬発言が新たな風物詩となるのだろうか。
高橋文樹
7/9に放送された文化放送「田村淳のNewsCLUB」で古谷経衡によってプレゼンされた佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』を番組の出演者が全員購入したことは記憶に新しいが、ロンドンブーツ1号2号の田村淳が自身のYouTubeチャンネルでついにその感想を述べた。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳が『シン・サークルクラッシャー麻紀』を取り上げたため、より多くの人々が佐川恭一の世界に引きずり込まれた。もう帰ってくることは出来ないだろう。
9月
Juan.B
9月7日に、南阿佐ヶ谷のTalking Boxにてイベント「カルト宗教研究会 第八回」が開催される。
Juan.B
9月19日、Talking Boxでイベント『不謹慎VS珍アニメ ヘンテコ対決』が開催される。
高橋文樹
とどまることを知らない『シン・サークルクラッシャー麻紀』旋風。本作をより楽しむため、作者である佐川恭一に確認をとりながら関連作品リストを作成した。未読の方・読了した方は読書の横のつながりに、また書店員は棚作りの参考情報にしていただければ幸いです。
Juan.B
第10回文学フリマ大阪は9月25日に大阪市のOMMビルで開催される。
破滅派は文学フリマ大阪に参加した。関西方面の読者にもより親しみを持って、破滅派作品を読んでもらえる機会が増えれば幸いである。
高橋文樹
2022/9/3(土)に放送された文化放送「ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB」で再び佐川恭一の『シン・サークルクラッシャー麻紀』が登場。前回出演者全員が購入した同作への感想報告会の様相を呈している。
松尾模糊
佐川恭一の短編集『舞踏会』が「CHINTAI presentsきゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0~Touch Your Heart~」で漫画家・押見修造の一押し作品として紹介された。
Juan.B
9月16日、佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』が、現代ビジネスで取り上げられた。
『シン・サークルクラッシャー麻紀』はより幅広い媒体で取り上げられていった。
10月
Juan.B
10月3日に、南阿佐ヶ谷のTalking Boxにてイベント「カルト宗教研究会 第九回」が開催される。
Juan.B
10月2日から10日まで、特殊書店BiblioManiaで「表現の萎縮展~不測の事態~」が開催される。髙井ホアンは5日に在廊し、夜にはエデン名古屋でイベントを行う。
Juan.B
10月7日発売の『文學界』2022年11月号に斧田小夜のエッセーが掲載される。
斧田小夜も文芸誌の常連となり、より大きな存在感を持ちつつある。今後の更なる活躍に期待したい。
Juan.B
9月25日に開催された第10回文学フリマに、関東からJuan.Bと諏訪真が、関西から曾根崎十三が参加した。これは破滅派の闇のハーフ、Juan.Bによる克明な記録である。
Juan.B
10月9日に、南阿佐ヶ谷のTalking Boxにてイベント「ホアンの逆噴射トーク vol.1 「在日」と「ハーフ」でまとめんな」が開催される。
Juan.B
多宇加世が第二詩集『町合わせ』を10月29日より発売する。
Juan.B
10月24日、南阿佐ヶ谷のTALKING BOXで「南阿佐ヶ谷80年代奇天烈MVクラブ インチキ日本登場」が開催される。
11月
Juan.B
11月3日文化の日に、Talking Boxでイベント第5回『不謹慎VS珍アニメ ヘンテコ対決』が開催される。勝負の行方や如何に?
Juan.B
11月26日、東京都国立市の「書肆 海と夕焼」にて、「牧野楠葉 第一詩集『アンドレ・バザンの明るい窓』刊行記念 『フェイク広告の巨匠』読書会(幻冬舎刊)」が開催される。
Juan.B
佐川恭一『シン・サークルクラッシャー麻紀』(破滅派)が日本SF大賞にエントリーを果たした。
『シン・サークルクラッシャー麻紀』はSFであることが証明された。幅広い分野を横断する稀有な作品と言える。
Juan.B
11月7日発売の『文學界』2022年12月号に、大木芙沙子「ふくらはぎ」が掲載される。
斧田小夜らに続き、大木芙沙子も『文學界』に登場した。来年の更なる活躍を期待したい。
Juan.B
牧野楠葉の第一詩集『アンドレ・バザンの明るい窓』が発売された。
Juan.B
11月7日に、南阿佐ヶ谷TALKING BOXにて「知育ゲーム研究部 〜成長痛 忘れられた知育ゲームたちへ〜」が開催される。忘れ去られたゲームを供養するイベントとなる。
Juan.B
佐川恭一の小説単行本『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』が集英社より11月25日に発売される。
『シン・サークルクラッシャー麻紀』に続く佐川恭一の単行本が発売された。佐川恭一が芥川賞を取る日はいつになるのだろうか。
Juan.B
11月20日に文学フリマ東京35が開催される。気になる破滅派の動向や如何に?
そして文フリ東京も開催された。是非、次回の文フリ東京でも皆さんにお会いしたい。
Juan.B
11月15日、日本SF作家クラブに高橋文樹が入会した。自らの文学来歴を語った自己紹介文も公開されている。
高橋文樹が日本SF作家クラブに入会した。
Juan.B
11月24日、TALKING BOXでイベント「不謹慎ゲーム通信! vol.1」が開催される。
12月
Juan.B
12月5日に、南阿佐ヶ谷Talking Boxにてイベント「ホアンの逆噴射トーク vol.2 悪いインターネットの歩き方」が開催される。ゲストになんと諏訪靖彦が登場!
髙井ホアンと諏訪靖彦のイベントは盛況のうちに幕を閉じた。
Juan.B
12月24日発売の『SFマガジン』2023年2月号に斧田小夜の小説が掲載される。
高橋文樹
2021年12月に高橋文樹『アウレリャーノがやってくる』を発刊することで破滅派は出版社として新たなスタートを切った。本連載では、破滅派のこれまでの経験を共有することで、これから出版社を作ろうとしている人たちへのエールとしたい。
高橋文樹による『出版社破滅派の作り方』が現在はめにゅーで連載中である。出版社を作りたい方はもちろん、編集や作家、読者にとっても役に立つ内容となっている。是非お読み頂きたい。
Juan.B
12月12日、TALKING BOXでイベント「不謹慎ゲーム通信! vol.2」が開催される。
藤城孝輔
破滅派が誇るプロ小説家、佐川恭一のサイン会が大阪本町のtoi booksで催され、好評を博した。大物作家への道を着実に邁進する佐川恭一。気軽に会いに行けるのも今のうちか!?
松尾模糊
斧田小夜による「たべかたがきたない」がSFマガジン2023年2月号に掲載されている。
2022年も、破滅派同人は活躍した。イベントに出版にと、混沌たる世界情勢の下でも破滅派同人は元気に活動していた。振り返ってみれば、「破滅」という言葉の幅広さを幾度となく感じさせられる。来年も、様々な展開が予定されている。こんな時だからこそ破滅派同人は生き生きとしているともいえる。これからも破滅派同人の活躍に期待しよう。
そして、破滅派はいつでも同人の参加を待っている。偶然の出会い、知人による紹介、(Juan.Bの様に)規制と放浪の末の漂着など、様々な人々が様々な形で参加でき、そして積極的な意義を担えるのが破滅派である。後ろ向きのまま前に進め!
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