11月7日に南阿佐ヶ谷TALKING BOXで髙井ホアンと山崎尚哉によるイベント「知育ゲーム研究部 〜成長痛 忘れられた知育ゲームたちへ〜」が開催されることがわかった。

ポケモン、ドラクエ、FF、信長の野望、ストリートファイター……。いっき、燃えろプロ野球、たけしの挑戦状、TIZ、香港97……。

日本のゲーム史を振り返ると、様々なゲームの名が呼び起こされると共に、それに市井のゲーマたちが付けた呼称も付いてくる。今も人々に愛される偉大な名作ゲームから、所謂「クソゲー」や怪作ゲーム、あるいは阿佐ヶ谷ロフトAでも時折イベントが開かれた不謹慎ゲームも。しかしどんな評価が付こうとも、どのゲームも人々に何かしらの形で触れられ、思い返され続けている。「すべてのゲームは端子・ドライブ上で平等にプレイされる権利を持つ」……!?しかしちょっと待って欲しい。

特定の作品とは言えないが、確実に人生のある時期、もしかしたら多くの人々が遊んでいたかもしれないのに、ほとんど言及されないジャンルがある。子ども向けの、(かなりの確率で)有名な版権キャラクターを伴い、単調な進行ないしプレイヤーに対する過剰な賞賛が行われる、知育ゲーム。

多くのおともだちがおもちゃ屋の試遊コーナーで遊んでいたかもしれない。ゲーム機を買う親の財布を緩めさせたかもしれない。熱心なおとなのおともだちが包装も解かずにコレクションしているかも知れない。だが、とにかく、当事者の年齢一桁台を過ぎると急速に忘却され、せいぜいゴミかメルカリかジャンク屋行きになってしまうような、そんなゲームがある。彼らもゲームだ。記憶から葬るのではなく、実際に供養してやるべきでは無いだろうか。そんなコンセプトによる知育ゲーム供養イベントが、「知育ゲーム研究部」である。今回より、TALKING BOXに舞台を移し、知育ゲームのコレクションおよびコンプリートと供養を目指す果てしないイベントとなる。知育ゲームを遊び続けた末に、人生逆噴射の知性と道徳心はどれほど発達するだろうか?

出演者は、髙井ホアンと、このイベントのためにPICOを買った山崎尚哉である。ある時は不謹慎ゲームを、またある時は80年代の意味不明な西欧テクノ・ディスコMVを供養してきた彼等による、ゲームと人生への愛を込めた教育的かつ反成長的イベントを是非ご覧頂きたい。

イベント「知育ゲーム研究部 〜成長痛 忘れられた知育ゲームたちへ〜」は、11月7日午後7時30分より開催される。チケットは前売¥1,500 / 当日¥2,000。配信は配信¥1,000である。詳しい情報については下記リンクを参照のこと。