佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』が集英社より11月25日に発売されることがわかった。

本人がTwitterで明らかにした。

今年6月に破滅派から『シン・サークルクラッシャー麻紀』を出版するなど、破滅派同人の中でも一際活躍を続ける佐川恭一だが、この新著で新たな高みに到達することとなった。

単行本『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』、通称「科挙ガチ」には、『小説すばる』2021年11月号に掲載された表題作のほか、『少年激走録』『スターライトパレスパート2にて』ほか9編が収録される。どれも、性と学歴に対する強烈な意識による、佐川独自の世界観に基いた作品となっている。

表紙イラストはNAKAKI PANTZ、帯文は芥川賞作家の町屋良平が担当しており、実に佐川恭一の世界観を支えるものとなっている。

阿波しらさぎ文学賞、歌舞伎町文学賞、RANGAI文庫賞などの受賞や、『小説すばる』への掲載、そして破滅派からの出版などの活躍を経て、佐川恭一は更なる大きな飛躍を遂げることとなった。佐川恭一の目指す先が芥川賞か直木賞か、いずれにせよ受賞が十分射程内に入っているのは間違いない。料亭に集まった審査員の口から佐川恭一と「童貞」「学歴」の名が連呼される日が楽しみである。

佐川恭一の今後に期待したいと同時に、破滅派同人の活躍にも期待したい。

佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』は、集英社から11月25日に刊行され、全国書店で発売される予定。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。