二〇二五年問題という言葉が存在し、その二〇二五年が到来した。何が問題かというと、日本で最大の人口ボリュームを誇る団塊世代が後期高齢者になるのである。この問題はさまざまに存在するが、その一つとして「働き盛り世代の親が要介護予備軍になる」というビジネスケアラー問題がある。私は二〇一九年から二〇二三年の終わりまで、母の介護をした。私の年齢はビジネスケアラー予備軍の少し下なのだが、流行をさきどる形で同時代的困難に直面したので、その経験をシェアしたい。とりわけ、「働き盛りの中年男性で子育て世帯」という人々の参考になれば幸いである。
日本の小説家。1979年8月16日に千葉県に生まれる。株式会社破滅派代表取締役。太宰治や大江健三郎を輩出した東大仏文科在学中に『途中下車』で幻冬舎NET学生文学大賞を受賞し、幸福な作家デビューを果たすも、その後辛酸を舐める。2007年、『アウレリャーノがやってくる』で第39回新潮新人賞を受賞するも、単行本化されず、この世のすべてを憎むようになる。 自分の作品は自分で世に出すというDIY精神のもとに、日夜活動をしているプログラマーとしての側面もあり、千葉県でもっともGIthubスターを稼いだPHPエンジニアでもある。趣味は家づくりで、山梨に自分で家を建てた。
二〇一九年、私は母の介護を始めた。母がパーキンソン病になったのである。二〇二五年問題を先取りする形ではじまった私の介護記録。
母と別居してから、ビジネスケアラーとしての私の介護生活が始まった。カフカの『城』めいた要介護認定を受けるまでの記録である。
地獄のような介護生活を経て要介護認定を受けた私は、天にも昇る気持ちになる。しかし、それも長くは続かないのが介護の難しさだ。
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