2018年で2回目の開催となるNovelJamはIT系のイベント「ハッカソン」に着想を得られたものだ。ハッカソンは2・3日の短い期間でなんらかのプロダクトを作り上げるイベントで、ある種お祭りのようなところがある。小説のような文字もので体験型イベントを開催するのは難しいが、そうした状況においてNovelJamは新しい試みといえる。

NovelJamは2泊3日の泊まり込み形式で小説を作り上げる。昨年の開催と異なる点としては、チームにデザイナーが含まれたこと。作品も電子書籍として商品化され、売り出すところまで開催期間内に終えてしまうスピード感だ。作品の評価は本文のみならず、タイトルや煽り分、プロモーションから売り上げまでを含めた「小説のライフサイクルの全て」が対象となる。選考会も開催期間中とその一ヶ月後の計2回行われる。これは実際の文学賞が世間での評判なども評価対象とする。

選考委員は以下の通り。

  • 米光一成(ゲーム作家、代表作は「ぷよぷよ」)
  • 内藤みか(作家・エッセイスト)
  • 新城カズマ(作家・前回参加者かつ最優秀賞受賞者)
  • 海猫沢めろん(文筆家)
  • 藤井太洋(作家・日本SF作家クラブ第18代会長)

記者会見の様子。中央は藤井太洋氏。

ちなみに、筆者は前回大会に編集者枠で参加したのだが、他のイベントでは味わえない熱気に満ちていた。作家枠は16名とやや少ないので、今年は早めに申し込もうと思う。興味のある方は、公式サイトから応募してみよう。