Library of the Yearは先進的、意欲的取り組みを行う図書館に対して与えられる賞。学校図書館、大学図書館なども対象としている。ベストの図書館を決めるのではなく、個別の活動などについて与えらえる。選考過程は透明化されており、7月15日まで推薦を受け付けている。推薦は一人一票、誰でも行うことができる。

2006年から開始され、2015年の第十回をもっていったん活動に区切りを付ける予定であったLibrary of the Yearだが、終了を惜しむ声が多かったために続行することにしたようだ。

ちなみに、去年の大賞は多治見市図書館の「陶磁器資料コレクション」。多治見市の地場産業である陶磁器に関する資料を司書がコツコツと集め、美術館・博物館などの図録を数千点にいたるまで拡充させた地道な努力が評価された。2015年には下北沢の書店B&Bなども最終候補となっており、なかなかユニークな顔ぶれの賞となっている。

ベストセラーの予約点数をいち早く消化するのだけが図書館の住民サービスではない。貴重な文化資源や地域の知的交流の拠点としての側面があってこそ図書館である。あなたももし心当たりがあれば、推薦してみてはいかがだろうか。