児童文学作家D・D・エヴェレストによる「魅惑的な図書館トップ10(Top 10 secret libraries of all time)」が、2016年6月9日付けの英・ガーディアン紙上で発表されている。

図書館を舞台にしたファンタジー小説『アーチー・グリーンと魔法図書館の謎』のヒットも記憶に新しいD・D・エヴェレストだが、もともと彼はジャーナリスト出身であり、図書館との縁は深い。このリストでは、そんなエヴェレストが世界中から厳選した10の図書館がピックアップされている。

類似の試みは珍しくないが、エヴェレストのリストが興味深いのは、実在の図書館だけでなくすでに失われてしまった図書館や、さらにはフィクションの世界の図書館までもが対象となっている点だ。リストは以下のとおり。

  1. エリザベス朝の占星術師ジョン・ディーの図書館
  2. J・R・R・トールキン『指輪物語』第2部の図書館
  3. ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』の図書館
  4. テリー・プラチェット『ディスクワールド』シリーズの図書館
  5. スザンナ・クラーク『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル』の図書館
  6. J・K・ローリング『ハリー・ポッター』シリーズのホグワーツ図書館
  7. 映画『スター・ウォーズ』のジェダイ図書館
  8. テレビドラマ『ドクター・フー』シリーズ4の静寂の図書館
  9. オックスフォード大学ボドリアン図書館
  10. 古代エジプト アレクサンドリア図書館

ファンタジーやSFからの選出が目立つのは、それだけ知の宝庫である図書館との相性が良いということなのかもしれない。図書館ファンであれば、原作も含めてチェックしてみたいラインナップだ。