日本推理作家協会が主催する「第70回江戸川乱歩賞」の最終候補が4月25日に、発表された。

 書き下ろし長編ミステリー小説を公募し、推理作家の登竜門とも言われる。これまでに西村京太郎、森村誠一、東野圭吾、桐野夏生、池井戸潤など様々なミステリ作家を輩出してきた。昨年は三上幸四郎『蒼天の鳥』が受賞した。今回は応募作395編の中から最終候補作6編が選ばれた。

 最終候補作品は、相羽廻緒あいうえお「容疑者ピカソ」、雨地草太郎あまちそうたろう「陽だまりのままでいて」、工藤悠生くどうゆうき「ハゲタカの足跡」、津根由弦つねゆづる「許されざる拍手」、東座莉一とうざりいち「遊廓島心中譚」、日野瑛太郎ひのえいたろう「フェイク・マッスル」。

 今年は70周年記念として、1年限りで選考委員を綾辻行人、有栖川有栖、真保裕一、辻村深月、貫井徳郎、東野圭吾、湊かなえの七人が務める。

 受賞作発表会見は、5月10日に日本推理作家協会公式YouTubeチャンネルでライブ配信を予定している。

 なお、贈呈式は11月ごろ都内で行われる予定。受賞者には、正賞として江戸川乱歩像と副賞の賞金500万円が贈呈される。