「第8回仙台短編文学賞」の選考委員に岩井俊二が選ばれた。

 「仙台短編文学賞」は、仙台短編文学賞は、仙台・宮城・東北の地から発信する文学賞で2017年に創設された。主催は「仙台短編文学賞」実行委員会(荒蝦夷、河北新報社、プレスアート)。仙台・宮城・東北となんらかの関連がある原稿用紙25~35枚程度の小説を公募する。毎回選考委員が変わり、第7回は伊坂幸太郎が務めた。

 岩井俊二は、1963年の宮城県生まれ。1988年からドラマやミュージックビデオ等、多方面の映像世界で活動を続け、その独特な映像は〝岩井美学〟と称され注目を浴びる。1993年『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』でテレビドラマとしては異例の日本映画監督協会新人賞を受賞。1995年に『Love Letter』で長編映画監督デビュー。近作に『ラストレター』『8日で死んだ怪獣の12日の物語』『チィファの手紙』など。

 近著では、2021年に長編小説『零の晩夏』を上梓。2023年、映画原作小説『キリエのうた』を出版。さらに愛蔵版として『キリエのうた・檸檬色の夢』を刊行する(全て文藝春秋刊)。2023年10月、最新作となる『キリエのうた』を公開し、1992年制作のドラマ『夏至物語』をセルフリメイクするなど、国内外を問わず、映画監督・小説家・音楽家など多彩なジャンルでボーダーレスに活動し続けている。

 第8回の募集は2024年7月1日から開始し、11月15日締切になる予定。