東京・北の丸公園の国立公文書館で、特別展「夢みる光源氏―公文書館で平安文学ナナメ読み!―」が5月12日まで開催している。

中世の和歌や物語では、人々が睡眠時に見る「夢」が、神仏のお告げであったり、亡き人からの伝言であるなど、不思議な力を持つものとして描かれてきた。例を上げれば、『枕草子』の「うれしきもの」の章段では「夢占い」に一喜一憂する様子が描かれ、『源氏物語』の「夕顔」の巻では夢が死まで引き起こしている。

特別展「夢みる光源氏―公文書館で平安文学ナナメ読み!―」では、源氏物語や枕草子などの平安文学及びその注釈書を、この「夢」という観点から紹介していく。貴重な資料とともに、平安文学の新たな世界を知ることができる特別展となりそうだ。

特別展 「夢みる光源氏―公文書館で平安文学ナナメ読み!―」は国立公文書館で5月12日まで開催中である。入場料は無料。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。