鎌倉文学館では現在、特別展「鎌倉時代黎明期 文学で読むはじめてのはじまり」を7月3日まで開催中である。

NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放映などで、鎌倉や「鎌倉時代」そのものへの注目が高まっている。武士が政権を担う激動の時代の中で、歴史書や随筆、和歌、日記などの記述から様々な物語が生まれ、後世の能、歌舞伎、戯作などに大きな影響を与えた。そして明治維新後も文学や映画など新しい表現に取り入れられている。

特別展「鎌倉時代黎明期 文学で読むはじめてのはじまり」では、鎌倉時代の激動の黎明期を、「平家物語」「吾妻鏡」などの古典作品から、坪内逍遥、太宰治、永井路子ら近現代までの作品を取り上げつつ探っていく。歴史と密接な関係にある様々な表現を通じて、改めて鎌倉時代を見直せる展示となりそうだ。

また、鎌倉文学館は今後、2023年4月から2年間、大規模改修のために休館する予定であるという。旧前田侯爵家別邸として建物自体に価値がある文学館なので、興味のある方は是非今年の内に訪れておきたい。

特別展「鎌倉時代黎明期 文学で読むはじめてのはじまり」は、鎌倉文学館で7月3日まで開催中である。入館料 一般500円、小中学生200円。休館日は4月18日(月)、25日(月)、5月9日(月)、6月13日(月)、20日(月)、27日(月)となっている。詳しい情報などは下記リンクも参照のこと。