日本文学振興会が主催する「第31回松本清張賞」の候補作が決定した。

 松本清張の業績を記念して1993年に創設された、良質な長篇エンターテインメント小説を表彰する。 昨年は森バジル『ノウイットオール』が受賞した。

 最終候補作は井上先斗いのうえぽんと「オン・ザ・ストリートとイッツ・ダ・ボム」、岩渕涼「もも」、城戸川りょう「高宮麻綾たかみやまあやの引継書」、榛野文美はるのふみ「エゴイストは誰か」の四作になった。

 選考委員は阿部智里、辻村深月、森絵都、森見登美彦、米澤穂信の五人。選考会は4月下旬に行われる予定。結果は「オール讀物」6月号誌上並びに日本文学振興会HP上で発表する。受賞者には正賞に時計、副賞として500万円が贈られる。