日本文学振興会が主催する『第30回松本清張賞』が1日に受付開始し、作品を募集中。ジャンルを問わない広義のエンターテインメント小説を募る。締切は10月31日(31日24時で応募ページ閉鎖)。

『松本清張賞』は1992年に死去した松本清張の業績を記念して1993年に創設され、来年30回を迎える。横山秀夫、山本兼一、葉室麟、青山文平など幅広いジャンルの強力な人気作家を生み出してきた。選考委員は辻村深月、森絵都、森見登美彦、今回から阿部智里と米澤穂信が新たに参加する。

受賞者には、正賞の時計と副賞500万円が与えられる。また受賞作は文藝春秋から単行本として刊行される。

プロ、アマその他の資格は問わない。400字詰め原稿用紙換算で300枚以上600枚以内。今回から応募フォームによるWEB応募のみ。そのほか応募規定は下記サイトで確認を。

『オール讀物』令和5年3・4月合併号誌上で中間発表、6月号誌上で決定発表、選考経過、選評を掲載。なお、二次予選通過者には別途選考コメントが送られる。

『第29回松本清張賞』では、天城光琴の「凍る草原に鐘は鳴る」(応募時の「凍る大地に、絵は溶ける」より改題)が授賞作に選ばれ、5日に単行本が刊行される。記念すべき30回目はどのような作品が選ばれるか、注目したいところ。