各賞の候補作は下記の通り。
名前 | 作品名 | 初出 |
---|---|---|
今村夏子 | あひる | たべるのがおそいvol.1 |
高橋弘希 | 短冊流し | 新潮1月号 |
崔実(チェ・シル) | ジニのパズル | 群像6月号 |
村田沙耶香 | コンビニ人間 | 文學界6月号 |
山崎ナオコーラ | 美しい距離 | 文學界3月号 |
芥川賞で特筆すべきは今村夏子が九州の新創刊文芸誌から選出されたこと。ただし、今村は2010年に太宰治賞を受賞しており、同作品の改題『こちらあみ子』で三島賞も受賞しているので、まったく無名の人が選出されたわけではない。地方紙からの選出は玄月以来17年ぶり。
個人的には本命崔実、対抗村田沙耶香という感じだろうか。なお、山崎ナオコーラは今回で五回目の候補であり、受賞を逃すと若干可哀想である。
名前 | 作品名 | 出版社 |
---|---|---|
伊東潤 | 天下人の茶 | 文藝春秋 |
荻原浩 | 海の見える理髪店 | 集英社 |
門井慶喜 | 家康、江戸を建てる | 祥伝社 |
原田マハ | 暗幕のゲルニカ | 新潮社 |
湊かなえ | ポイズンドーター・ホーリーマザー | 光文社 |
米澤穂信 | 真実の10メートル手前 | 東京創元社 |
直木賞は売れっ子作家が名を連ねており、初選出はゼロ。全員候補になったことがあり、誰がとってもおかしくはない。伊藤、荻原は今回が五回目なので、そろそろあげないと可哀想である。門井、米澤、湊は候補回数が少ないため、旗色が悪いか。
日本の文壇でただ一つ話題になる文学賞イベントの発表時期が近づいてきた。みなさんの予想はいかがだろうか。
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