合評会2022年9月参加作品。そういえば異世界転生って英語で何て言うんだろうと思って調べたらストレートに"get isekai'd"でした。my waifu以来の衝…
犯人は居るのだろうか?
G棟では女たちが共同で生活している。なぜ「わたし」はそこにいるのか。分からないまま、「わたし」は様々な個性ある住人と、日々をともに過ごしている。ひと夏の間に出会った女たち、そして「わたし」の見た…
かつて王だった女性と、かつて夜警であった青年が、雪の世界で多くの経験をしながら心を通わせて行きます。
タクシー・ドライバーは孤独な仕事。そして、車窓を流れる大都会の風景にも、どこか人々の孤独の影が垣間見える。都会に浮かぶヘッドライトとそこに映る人生の陰影と。人々との一期一会を通して社会と人生を眺…
亜細亜。何かを求めてさすらう旅人になろうと思い街に出た。しかしそこに潜んでいたのはやはりあの憂鬱めいた何かであった。困った。やはりかという思い。そしてあのしみったれたアパートを目指し道を引き返す…
老人たちが集う路地裏の喫茶店、エリザベート。店の看板をチャリで破壊してしまい、一応侘びを入れようと店に迷い込んだ主人公と、客、店員、オーナーとの奇妙なやり取り。主人公は何者なのか。老いた客どもは…
2という数字はなんだかずるい気がします、ずるい気がするのです。 そんな2に実は憧れているのも事実です。 そんな私の唇から零れ出した2への気持ちをつらつらと書き連ねました。
散文詩です
退屈な日々に暮らす高校生、五城 川原は、変化を渇望していた。塞ぎきった家族関係どうしようもない学校の人間、そしてそこにある自分。いつしか彼女は自らのことを「むらびと」だと思い始 める。そして飽和…
「義母の死」 母 風子 かねてより病気療養中のところ 去る4月11日に入院先の病院にて永眠いたしました 生前の折から皆様には大変な心配りをいただき申し訳なく思っております 風子お母さんが亡くなっ…
――喉が潰れる位に、何度も何度もさよならを叫ぶ。ようやく、あの人の元へ行こうと決意した時、すでに一年という時間が経っていた。雨の降りしきる中で、主人公は一人の女の子に出会う。純文学、短編。
平凡な結婚式の風景。そこに乱入していた男が持っていたのは黒い……ウ○コ? 著者の実体験に基づいたエセー。投稿当初、「破滅派の品位を落とすのでは?」と掲載が危ぶまれたが、よく考えたらそんなものはじ…
妻が買ってきてくれた枕は、どう見ても男の太腿だった。平穏な生活に現れる、身体の一部。受け入れるに受け入れられない「俺」の日常を描く。
警備員ルシ・フェル樹と作家志望の女の子ペニー・レインが交わす書簡体小説。ルシの手紙から、警備員業界の地獄が描かれる。
CRUNCHNOVELS新人賞特別表彰作品。
2015年9月30日に第二回縄文小説ワークショップが開催された。二人しか来なかった。
紙上大兄皇子の死 高橋文樹 『ちっさめろん』は破滅派同人紙上大兄皇子かみのうえのおおえのおうじの遺作である。長らく破滅派の中心的な執筆陣に名を連ねていた彼は二〇一五年、霊的な存在としてなんとか命…