奇形として差別にあう妹をもつ彼女を思う姉との物語。
モデルをしていたツキコは親友のルイの自殺に傷つき、じぶんも自殺をしようと考える。自殺をするまえに、母の親類であるおばちゃんに会いたいと、おばちゃんが住む奥能登へむかう。 奥能登での出会いと自然…
このみと櫂の距離は縮み、和やかに夜は過ぎてゆく。そして団地の工事現場に、一人の男が現れる。
湯舟に浸かり、空想に浸る主人公と、その妻の日常の一遍
日曜日の夕暮れ、息子と公園でバドミントン。その隣でカラのブランコが・・・。中原中也「サーカス」のフレーズに在りし日の祖父の姿が重なりました。
ばあさんによって、団地の秘密が明かされる。物語もいよいよ終盤に。
黙々と子育てをする、ぼくのお姉ちゃん。がんばればがんばるほどに、娘への思いは重く強くなる。そしてだんなへの思いは離れていく。なんとかならんのか?
荒川河川敷でホームレス生活をはじめたひきこもりの元へ、ついにジャーナリストが訪れる。
「私」はミユキにプレゼントを贈ることを思い立った。他でもない、最高の根拠を持ったプレゼントを。親に恋人を紹介するために歩く実家への道で、どうしようもないほど美しい夕陽が二人を照らす。物語はクライ…
酷いなあ、惨いなあ、と思うことって案外身から出た錆だったりしますね。ハルノアラシはどこまでも残酷で、惨いです。でも、どうしても目を離せない。
マザー・コンプレックス。親との確執を抱えた人、多いんじゃないかと思う。子に、健やかに生きること以上のことを望む親。それになんとしてでも応えたい子。可能なら子目線の続編も書きたい。
ぼくは煙草をやめたことになっている おそらく妻にはばれているのだろうけれど 妻の前では吸わない ときおりパイプだけを吸うことになっている 玄関の脇には灰皿が置いてあって そこにはもう吸い殻が追加…
社長の山本さんの言うとおり人助けとして女子高生のカズを受け入れた「俺」は、ゾンビ列車事件後もいつも通り仕事に出かける。思わぬ商機に湧いた「俺」が家に帰ってみたものは……
これは、彼と彼女の「8秒間」をめぐる物語。