今年で第三回を迎える林芙美子文学賞の審査員三名が7月4日(月)に浜離宮朝日ホールでトークイベントを行う。テーマは「小説家はいつプロになるのか」。三名の選考委員はいずれも作家として高い知名度を誇るため、抽選必至となりそうだ。定員は200名で参加無料のため、興味のある方は事前予約を申し込もう。

林芙美子文学賞はいわゆる地方文学賞であり、これまでは中央公論の後援を受けていた。それが朝日新聞出版に変わったことで、発表の場も『婦人公論』から『小説トリッパー』に引っ越しとなる。林芙美子文学賞自体が2014年以前「北九州自分史文学賞」という名前だったこともあり、地方文学賞として色々と模索中なのだろう。

ちなみに、この賞の規定は50〜120枚程度の中短編を対象としている。名前からRー18文学賞のような女流作家向けの賞と思ってしまいがちだが、なんと性別不問。さらには出身地や住所も不問、テーマも特に無しという太っ腹具合で、誰でも応募することができる。第二回大賞受賞者の高山羽根子もSF作家としてデビューしたのちに受賞している。賞金も100万円と安くないので、腕に覚えのある方は応募してみてはいかがだろうか。