日常。(77)

日常。(第70話)

mina

小説

1,297文字

風俗で働くオンナなんて、こっちが好きなようにしていいに決まっている
例えば指でアソコをグチャグチャに掻き回したり、乳首を強く引っ張ったり…
他にも色々あるが、とにかく彼女たちを大切に扱おうなんて気持ちはこちらには無い

だって彼女たちは弄ばれるために、ソコに存在しているのだから

          ・         

「最近ロングで入ってくれるおじさんが居るんだけどさ…」
「ロング!ロングいいじゃない!」
「んーでもね、痛いんだ」
「痛い?あー自称攻め好き?」
「自称って?」
「攻め好きなんだとかいって攻めさせないっていうヤツ?」
「うん…」
「で、攻め好きっていう割には下手くそなヤツ?」
「うーん?」
「…あんまり痛いようだったらさ、言っちゃっていいと思うよ、痛いって」
「 … 」
痛いって言っちゃったら、おじさんのプライ
ドみたいなのモノを傷つけてしまうような気
がして…ずっと何も言えずにただ我慢していた
本当は乳首をつままれて引っ張られるのも、
全然濡れてないアソコに指を突っ込まれるの
も痛くて、本当に痛くて…嫌だ
長い時間、私はずっとずっと我慢している
その時間120分間は私にとって苦痛でしか
なかった
…でもこれは仕事だ、私が選んでしまった仕
事なんだって自分に言い聞かせている
同じことをされていても全く痛くない人だっ
ているのに、おじさんの攻め方は痛い
でもおじさんの表情はすごく楽しそうで「痛
い」って言っちゃいけないような気がした
こういうのを弄ばれてるっていうのかな?
だとしたら…

         ・          

大体オンナっていう生き物は性に対して貪欲
で、僕がこれでもかと弄り倒しても、もっと
もっととねだってくる
今までのオンナ達はそうやって僕を欲しがっ
てきた
しかしあの店で指名している、あの子だけは
違った
何故だか僕を欲しがらない
僕がいくら攻め倒しても鳴かない
我慢しているような表情をみせる
…何故だろうか?どうして僕をもっと欲しが
らないんだろうか…

         ・          

「こんばんは、今日もよろしくね」
「はい」
痛いおじさんがまた来た
「キミは…」
「 ? 」
「今まで何人ぐらいの男の人と付き合ってきたの?」
「私けっこう少ないです、恥ずかしいんですけど…」
「やっぱり!」
「やっぱり?」
「キミはこういう仕事をしているけど、経験人数少ないでしょ?」
「 … 」
「キミはまだ性の悦びというものを知らないんだよ!」
「えっ…」
おじさんには私が痛くて嫌がってるという選
択肢は無いみたいで…
「もっと自分を解放して、僕を欲しがってごらん」
「 … 」
そう言われても痛い…やっぱり痛い
「ダメか?じゃぁココはどうだい?」
「 … 」
今日のおじさんは自分勝手に攻めなかった
私がカンジそうなところを探していた
でもやっぱり痛かった
「あっ…」
「ココか?ココが気持ちいいのか?」
私のカンジそうなところを一生懸命探してく
れているおじさんを見て、私は…
「…もう少し優しく触って下さい…」
初めて自分の気持ちが言えた
「よし、じゃあ優しく…」
でもやっぱり痛かった
でも少しだけ気持ち良かった
「キミがこのまま性の悦びを知らないままで
 いるのはもったいないことだよ」
おじさんはそう言って私をおじさんなりに優
しく弄んだ
私のアソコは除々に濡れてきて…
「んっ…」
私はおじさんの腕の中で果てた

                end

2016年1月29日公開

作品集『日常。』最新話 (全70話)

© 2016 mina

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