安藤秋路の投稿一覧 9件

  1. 白の玉(9) 小説

    • 安藤秋路
    • 5年前
    • 6,773文字

    ・9・諦めに似た微笑み 舞台の上では素人ソムリエ大会決勝の準備が進められている。数人の会場スタッフが舞台の上でグラスを運んだり、テーブルクロスを交換したりしている。使われたクロスはワインのシミが…

  2. 白の玉(8) 小説

    • 安藤秋路
    • 5年前
    • 4,161文字

         ・8・命がトクトクと ミっちゃんは会場を後にし、そこから歩いて十分程離れた別館を目指して走っていく。  走っている足はとっても痛い。ヒールなんて本当は嫌いだ。体は男だから、私の足はとっ…

  3. 白の玉(7) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 3,651文字

    ・7・奔走 ワインの紅色とトロっとした液体がグラスの中で揺れる。そのまま人の体に流れていてもおかしくない。ドロドロだろうがトロトロだろうが、血液の質の問題ではなくその人の持っている生命力が人を生…

  4. 白の玉(6) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 4,480文字

    ・6・クアトロ★ミックス★ピッツァ     南川は深い海に吸い込まれる様な夢に落ちていった。ミっちゃんは何も言わずに帰ってしまったんだよな。それから先はどうしても思い出せない…

  5. 白の玉(5) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 4,698文字

    ・5・ワイン日和     こっちに蹴ってくれよー!こっちだよ、ロビン、ヘイ!あー、どこに蹴っているんだよ!おじさん危ない。ドカーン。 「ああ、やべーよ。ロビンが蹴ったんだから…

  6. 白の玉(4) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 4,461文字

        ・4・南川のオハナシ        もしも、い、が一つ、したら…。冷たい空気が横っ面をさらって行く。さっきからジロジロ見てんじゃねーよ。…

  7. 白の玉(3) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 4,506文字

    ・3・ミっちゃんのオハナシ     この人となら最高の人生を送れる。そんな出会いをしたことってある?とミっちゃんは聞いた。その顔を見ると二人ともないようね。そんなのってなかな…

  8. 白の玉(2) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 5,823文字

    ・2・変な店     一日の始まりが匂いでわかるこの町。灰色のコンクリートジャンクルで浜の匂いがする。東京よりも田舎の畑の方が似合う軽トラックがアスファルトの道を行ったり来た…

  9. 白の玉(1) 小説

    • 安藤秋路
    • 6年前
    • 1,365文字

    ・1・大学生   ガッタン、ゴットン。ガタン、ゴットン。「次は成田、成田。終点成田です。」 白(はく)は二十歳になった。特に、とりえもなく、目標もない。ただの大学生だ。毎日毎日大学に通…