空白の日々を
塗り潰す動機を探している
そもそもが白紙であるかもしれない僕に
新たな色を与える動機を
からだをキャンバスに見立て
おかしな絵を描き続けていた頃
僕は違和感の正体に気付かなかった
もっとも重要なのは
僕が画家であって絵ではないという事実だった
ただでさえ悪趣味な感性だから
いくらでもズタボロにできてしまう
息を吸い、吐く
その行為に嫌気が差した人間は
せいぜい太陽に愚痴を吐くか
皮膚を脱ぎ捨ててしまうかしかない
それは思想でも
科学ですらない
ただのボディの傲慢に過ぎない
言い訳のようにという
浅はかな比喩表現を
言い訳のように塗りたくっていた日曜に
朝は、存在する理由を失った
僕はそれで泣いたのではなかった
それは泣くほどの理由ではなかった
僕が泣いたのはただひとつで、
それを書いたら殺されてしまう理由からだった
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