文京区立森鴎外記念館では、森鴎外の日露戦争従軍中に詠んだ詩を扱う特別展「鴎外の『うた日記』~詩歌にうたった日々を編む」を10月6日から開催する。

森鴎外は文学者としても軍医としても著名である。1904年から1905年の日露戦争中、森鴎外は第2軍軍医部長として出征し、医務に当たった。戦地にあっても森鴎外は戦場の有様や戦地となった満州の様子についてなど様々な詩歌を創作しており、終戦後1907年9月にそれらの詩歌を「うた日記」として刊行している。個人による詩歌集としては珍しく、万葉調から象徴詩まで様々な形式の詩が試行されて載せられている。

特別展「鴎外の『うた日記』~詩歌にうたった日々を編む」では、この「うた日記」に着目し、森鴎外の戦中と周囲について、当時の手紙や雑誌と言った資料を駆使しつつ紹介する。開催期間中は講演会や対談、学芸員によるギャラリートークなども開催される。激しい戦地で森鴎外は何を思い何を歌ったのか、森鴎外について、また戦争と創作の関係についても改めて考えさせられる企画展となりそうだ。

特別展「鴎外の『うた日記』~詩歌にうたった日々を編む」は文京区立森鴎外記念館で10月6日から2019年1月14日まで開催される。詳しい情報は下記記念館サイトを参照のこと。