基地外詩 「お前らがどんなに騒いでも」 2016.5.17

Juan.B

992文字

※破滅派オリジナル作品。

 

お前らがどんなに騒いでも

 

共産主義者は居るし

無政府主義者は居るし

社会的テロリストは居るし

良く分からない者が居る

 

お前らがどんなに騒いでも

 

電車には中国人が乗ってくるし

新宿ではインドネシア人が歩いているし

六本木では黒人が遊んでいるし

学校にハーフがやってくる

 

お前らがどんなに騒いでも

 

隣人はフランス人と結婚するし

下の階の老人は女子高生を家に連れ込むし

恩師は実は同性愛者だし

応援する野球選手は大麻を吸う

 

お前らがどんなに騒いでも

 

淫行条例なんて意味が無いし

児ポ法なんて意味が無いし

ワイセツ物云々なんて意味が無いし

公序良俗なんて意味が無い

 

お前らがどんなに騒いでも

 

同人誌即売会でエロい本が売れる

ヤバいコスプレした美人が秋葉原を見回す

中学生漫画部員の将来の夢はエロ漫画家だ

コンビニじゃガムクチャしながら高校生がエロ本読んでる

 

お前らがどんなに騒いでも

 

大学5年生の息子はXVIDEOSでオナニーしてるし

高校2年生の娘はイカす兄ちゃんとセックスしてるし

萎びたジジイは歌舞伎町で抜いて貰ってるし

キレたババアは出会い系サイトに登録する

 

お前らがどんなに騒いでも

 

お前らは他人の国籍を変更できない

お前らは他人が多様である自由を奪えない

お前らは他人のセックスに口出しが出来ない

お前らの血は今やお前らが言う所の穢れに満ちている

 

お前らがどんなに騒いでも

お前らがどんなにキレても

お前らがどんなに旧社会を望んでも

お前らがどんなに呆だ膣女だ性戯だ交除陵賊だと喚きたてても

 

保守派

教師

自民党

PTA

地域健全育成オヤジの会

地域パトロール

警察

自衛隊

天皇

日本会議

次世代の党

在特会

矯風会

男女論者

世代論者

 

お前らは何も生み出さない

 

今日も朝鮮人は町を歩いていた

今日も日本人女性は混血を生んだ

今日も青少年はセックスしていた

今日も無政府主義者がイカす一日を送った

今日も芸能人が大麻を吸った

今日も障害者がいざってバスに乗った

今日も同性愛者は虹色の服を着ていた

今日もみんな平和に生きる

 

下水に押し込まれていた多様性が

少数者と弱者の血が

青少年のエネルギーが

在日人とハーフの言葉が

 

お前ら保守派を押し流し

あらたなる時代を作り上げる

2016年5月17日公開

© 2016 Juan.B

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