回文・過てる滋賀県警

大猫

645文字

別に滋賀県警に恨みは何もないのですが、回文書いているうちにできてしまいました。
県警の職員は警察官も事務職員も含めて地方公務員ですが、本部長クラスになると国家公務員なのです。当回文に登場する松野警視正も御多分に漏れず。ありえない失敗をしても部下のせいにして知らぬ顔を決め込んだことでしょう。
いえ、別に滋賀県警には何の恨みもありません。すべては回文が自らの勢いで生み出したものなのです。

気弛む寝込み油断して滋賀県警

磊落な松野警視正

急かすガサ入れ

今期文化遺産書き換わり

夜飯セールス

笑う南浦和スルーせしめる

より若き関西幹部禁固令

探す加勢せし池の妻泣く来々軒

怪我して死んだ由美子眠る滝

 

 

きたるむねこみゆだんしてしがけんけいらいらくなまつのけいしせいせかすがさいれこんきぶんかいさんかきかわりよるめしせーるすわらうみなみうらわするーせしめるよりわかきかんさいかんぶきんこれいさがすかせいせしいけのつまなくらいらいけんけがしてしんだゆみこねむるたき

 

【鑑賞の手引】

滋賀県警ともあろうものが、気が弛み寝込みを油断しているうちに、今期は文化遺産の名義が次々と書き換えられ、夜間に飯まで付いたセールスで売り飛ばされてしまった。磊落な松野警視正はガサ入れを急かすあまり、本当の主犯格がいる南浦和本部をスルーして、若い関西幹部に禁固令が出されたのであった。更に密売に加勢した池という男の妻の行方を捜すも、来々軒に勤めていた由美子(妻の名である)は追跡の途上、怪我をして死んでしまい、来々軒はとばっちりを恐れて泣く泣く滝へ遺体を沈めたのであった。

松野警視正もうかつな人物である。警視正という階級からしておそらくは滋賀県警の本部長であろう。それほどの重職にありながら、黒幕が南浦和にいることを見抜けず、下っ端の若い関西幹部を拘束した上、密売の手伝いをしただけの池という男の妻を死なせてしまった。滝に沈められた由美子の無念はいかばかりか。

2018年11月3日公開

© 2018 大猫

読み終えたらレビューしてください

リストに追加する

リスト機能とは、気になる作品をまとめておける機能です。公開と非公開が選べますので、 短編集として公開したり、お気に入りのリストとしてこっそり楽しむこともできます。


リスト機能を利用するにはログインする必要があります。

あなたの反応

ログインすると、星の数によって冷酷な評価を突きつけることができます。

作品の知性

作品の完成度

作品の構成

作品から得た感情

作品を読んで

作者の印象


この作品にはまだレビューがありません。ぜひレビューを残してください。

破滅チャートとは

この機能は廃止予定です。

タグ

この投稿にはまだ誰もタグをつけていません。ぜひ最初のタグをつけてください!

タグをつける

タグ付け機能は会員限定です。ログインまたは新規登録をしてください。

作者がつけたタグ

自由詩

"回文・過てる滋賀県警"へのコメント 0

コメントがありません。 寂しいので、ぜひコメントを残してください。

コメントを残してください

コメントをするにはユーザー登録をした上で ログインする必要があります。

作品に戻る