「第77回日本推理作家協会賞」の最終候補作が3月14日、発表された。

 1947年に「探偵作家クラブ賞」として設立され、1955年から「日本探偵作家クラブ賞」、1963年以降は日本推理作家協会賞として続いている。

 〈長編および連作短編集部門〉には、青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)、井上真偽『アリアドネの声』(幻冬舎)、伊吹亜門『焔と雪 京都探偵物語』(早川書房)、岩井圭也『楽園の犬』(角川春樹事務所)、荻堂顕『不夜島(ナイトランド)』(祥伝社)の五作。

 〈短編部門〉には、天祢涼「一七歳の目撃」(別冊文藝春秋3月号掲載)、太田愛「夏を刈る」(光文社『Jミステリー2023 FALL』収録)、織守きょうや「消えた花婿」(オール讀物7月号掲載)、坂崎かおる「ベルを鳴らして」(小説現代7月号掲載)、宮内悠介「ディオニソス計画」(紙魚の手帖vol.14掲載)の五作。

 〈評論・研究部門〉には、麻田実『舞台上の殺人現場 「ミステリ×演劇」を見る』(鳥影社)、川出正樹『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 戦後翻訳ミステリ叢書探訪』(東京創元社)、中相作・編『江戸川乱歩年譜集成』(藍峯舎)、渡邊大輔『謎解きはどこにある 現代日本ミステリの思想』(南雲堂)の四作がそれぞれ選ばれた。

 長編および連作短編集部門選考委員は、芦辺拓、宇佐美まこと、月村了衛、葉真中顕、喜国雅彦。短編部門、評論・研究部門選考委員は、今野敏、柴田哲孝、恒川光太郎、湊かなえ、柚月裕子が務める。

 5月13日に選考会が行われる。また、昨年から試行を開始した翻訳部門についても昨年同様、ほか三部門と同日に選考会を行う。

 試行第二回翻訳部門選考委員は阿津川辰海、斜線堂有紀、杉江松恋、三角和代、三橋曉の四人。

 〈試行第二回翻訳部門候補作〉は、孫沁文・著、阿井幸作・訳『厳冬之棺』(早川書房)、ジョセフ・ノックス・著、池田真紀子・訳『トゥルー・クライム・ストーリー』(新潮社)、S・Á・コスビー・著、加賀山卓朗・訳『頬に哀しみを刻め』(ハーパーコリンズ・ジャパン)、アン・クリーヴス・著、高山真由美・訳『哀惜』(早川書房)、ダニヤ・クカフカ・著、鈴木美朋・訳『死刑執行のノート』(集英社)の五作。