『伊勢物語』の人形劇『創作布袋戯 伊勢物語 ―二条の后―』が3月3日に、大正大学の文学部日本文学科で同学部人文学科との共同企画として上演される。

 中国・福建省をルーツとする布袋戯(ポテヒ)人形の使い手であるチャンチンホイ、インドネシアを代表する伝統音楽、青銅打楽器を中心としたアンサンブルのガムラン奏者の櫻田素子を招き、歌物語である『伊勢物語』の人形劇を上演。

 日本の古典文学『伊勢物語』、アジア地域の芸能である布袋戯、インドネシアの音楽ガムランという三文化のコラボレーションを楽しむ機会を創出すると同時に、それぞれの日本における普及も目指す。

 日本文学科は「日本文学、日本文化普及の方法や実践の研究」をおこなうことを目標に掲げ、2018年度にプロジェクトを立ち上げた。アジアの民族音楽や伝統芸能を研究する人文学科教授の伏木香織と共同でプロジェクトを開始した。『源氏物語』を人形劇化し、上演映像のDVD化や、各文化の背景を学ぶワークショップを開催したほか、2023年には『創作布袋戯 源氏物語 ―浮舟―』の公開公演を行っている。

 昨年から、大正大学学生も脚本・演出や制作で参加をしており、今年は日本文学科の院生や学生主導で脚本作成を行ったほか、当日の会場ナレーションも学生が担当する。

 公演は11時からの第1回と、14時からの第2回の二回公演。無料だが、定員は30人程度となる。事前の申し込みフォームでに記入が必要とのこと。詳細はHPで確認を。