楽天Koboが2月22日に、台湾と香港でサブスクリプションオプション「Kobo Plus」のサービスを開始した。

 楽天Koboは、楽天グループ下の電子書籍リーダーと電子書籍を販売する企業で米トロントに本社を置く。Kobo Plusサービスはこれまでに、オランダ、カナダ、米国、英国、フランスなどでも展開してきた。1か月の定額で15万冊以上のオーディオブックと150万冊以上の電子書籍を無制限で利用できるサブスクリプションサービス。

 電子書籍のみ無制限の「Kobo Plus Read」、オーディオブックのみ無制限の「Kobo Plus Listen」、電子書籍とオーディオブックを無制限に楽しめる「Kobo Plus Read and Listen」の三つのサービスを選べる。

 また、無料の自己出版プラットフォームであるKobo Writing Life(KWL)を台湾と香港でも今年後半に導入する予定。

 文化庁によると、電子書籍市場は2015年に約1500億円だったものが、2021年には約4600億円となり、約三倍へと成長を続けている。そのうち9割は電子コミックが占める。オーディオブックも近年急速に成長を続ける市場。文芸作品もこちらとは相性がいいイメージだ。これからの動向に注目したい。