Amazonが「Kindle ダイレクト・パブリッシング」における紙書籍出版を10月19日に開始したことがわかった。

「Kindle ダイレクト・パブリッシング」はこれまで電子書籍出版の大手としてさまざまなサービスを提供してきたが、10月19日より電子書籍に加えて紙書籍での出版を開始した。特徴として、小説、エッセイ、漫画など全てのジャンルの電子書籍・紙書籍を初期費用なしで出版できる他、在庫を抱える必要もないことなどが利点となる。

紙書籍出版の、電子書籍出版との大きな違いは、当然印刷に関することとなるが、紙書籍の場合はロイヤリティから印刷費が差し引かれる形となるのでこの点でも初期費用は発生しない。このため、多くの著者や作品が参入して行くことも予想される。

Amazon・Kindleという一大プラットフォームによる紙書籍出版サービスの開始は、著者・出版側にとってはもちろん、読者にとっても読書体験の大きな変化が予想される。同時に、電子書籍・POD界にも大きな変革の風が吹き込むこととなりそうだ。是非今後の動向に注目したい。