福岡県の夢野久作文学館(仮)が主催する「夢野久作文学賞」が開催され、作品の募集を開始した。応募締め切りは10月27日必着。

 夢野久作文学館(仮)は、『ドグラ・マグラ』などで知られる近代日本文学を代表する福岡出身の作家・夢野久作と彼の作品を紹介し、常設展示を行う場所としての文学館/資料館設立を目指して活動している。今年1月から2月にかけて福岡・県立美術館喫茶室で福岡県立図書館に収蔵されている夢野久作資料の一部を公開・展示を行った。

 今回、100作以上の童話作品を発表した夢野久作の童話デビュー100周年を記念して、400字詰原稿用紙4枚以内の童話作品を対象とした「夢野久作童話賞」と、地元福岡やその近郊を舞台とした作品を多く残した夢野にちなみ「夢野久作 わたしの、いなか、の、じけん賞」として、生まれ育った場所や住む場所を舞台に、そこで起きる「じけん」を描いた作品を募集する二つの賞を創設。

 応募作品をweb上で投票を行い、選ばれた作品を12月17日に行われる審査会内で発表する。「夢野久作 わたしの、いなか、の、じけん賞」では審査員を文芸評論家の東雅夫と、ロックミュージシャンの大槻ケンヂが務める。

 受賞者にはそれぞれ「夢野久作文学館(仮)記念品」が贈られる。詳細は公式HPで確認を。