東京都立大学・人文社会学部の教授で社会学者の宮台真司が11月29日、勤務する都立大学・南大沢キャンパス内で男に首などを切りつけられる事件があった。宮台は全治一か月の重傷を負った。

警視庁によると29日の午後4時半まえ、東京・八王子市の東京都立大の南大沢キャンパスで「都立大の中で男性が顔を切られた」と目撃者の男性から110番通報があった。

切りつけられた宮台は、キャンパス内の路上にいたところ頭を後ろから殴られたうえ、刃物のようなもので首を切られ病院に搬送されたが命に別状はないとのこと。

報道によると、宮台は「暗がりでマスクをしていたので男が誰なのか分からなかった」と説明しているとのこと。大学構内に設置された防犯カメラには男の姿が映っており、警視庁捜査1課は防犯カメラ画像を解析するとともに、殺人未遂容疑で逃げた男の行方を追っている。

男は20~30代くらいで、身長約180センチのがっしりとした体格。黒色のジャンパーとズボンを身につけていた。捜査1課はトラブルの有無を調べている。

都立大は30日、通常通り授業を実施。教員らが構内を警戒して回ったという。

命に別条がないとのことで一安心だが、犯人の一刻も早い逮捕を望む。論客が暴漢に襲われると、言論の自由と暴力の関係が取りざたされるが、今回はまだ犯人が捕まっておらず動機も不明のため、慎重に事態を見守りたい。