同人のJuan.Bこと、高井ホアンが12月9日・10日の二日に渡り、朝日新聞での取材記事が掲載されている。

 書籍「戦前反戦発言大全」「戦前不敬発言大全」も取り上げられ、中村尚徳記者による記事でホアンは、治安維持法が施行され、特高警察や自警団が組織された恐ろしい相互監視社会下でその思想に背く命がけの「反戦」訴えが現代に残っている希少性と、その大切さを改めて訴えている。

 現代でも経緯や形は違えど、SNSによる相互監視社会はますます加速度的に大きな影響力を持ち始めている。

 くわえて、ウクライナ戦争、イスラエルによるガザ地区への攻撃など世界情勢はますます不安定になっている。

 記事の中で「ものを言う自由がなかった全体主義社会でも、自分の考えを変えなかった人たちがいた。その存在や発言を知ることは、現在の自由の状況を考えるうえでも重要です」とホアンが語るように、今だからこそ戦時のこの異常事態が常態化してしまった事実について考えるべきだろう。