織田作之助賞実行委員会が主宰する『第39回織田作之助賞』の候補作が12月1日発表され、今村夏子「とんこつQ&A」や宇佐見りん「くるまの娘」など五作が選ばれた。

候補作は、今村夏子「とんこつQ&A」(講談社)、宇佐見りん「くるまの娘」(河出書房新社)、河﨑秋子「絞め殺しの樹」(小学館)、高橋弘希「音楽が鳴りやんだら」(文芸春秋)、滝口悠生「水平線」(新潮社)の五作。河﨑、滝口が同賞候補になるのは2度目。

選考会は21日、大阪府・大阪市北区の毎日新聞大阪本社で行われる。選考委員は、作家のいしいしんじ、聖徳大教授の重里徹也、関西大理事長の芝井敬司、作家の高村薫、文芸評論家の田中和生の五人が務める。

昨年は、岸政彦の「リリアン」(新潮社)が受賞した。今年はどの作品が受賞するのか、楽しみだ。