コロナウイルスに加え大雨や地震など、そろそろ複合的な問題も現れてきた今日この頃、皆はいかがお過ごしだろうか。夏の暑さの中でもマスクをしなければならないのか、オリンピックをこんな状況でやるのかなど色々な疑問もあるが、文学はそれを突き詰めることができるだろうか。はめにゅーを見ながら考えていこう。

6月に「はめにゅー」で公開された記事の中から、人気の高かった記事をおさらいする。忙しくて毎日は「はめにゅー」をチェックできないという人も、この機会に話題の文学ニュースをまとめて確認しておこう。さて6月はどのような文学ニュースが読まれたのだろうか。

 

6~4位

6位:7月15日に阿佐ヶ谷ロフトAで「80年代奇天烈MV倶楽部」開催 髙井ホアン出演(2020年6月29日 Juan.B)

5位:国立国会図書館が来館サービス再開へ 関西館は6月4日、東京本館・子ども図書館は6月11日から 一部制限も(2020年6月2日 Juan.B)

4位:第163回芥川賞・直木賞候補作が発表 選考は7月15日 (2020年6月22日 Juan.B)

 

イベントの開催や図書館の再開など、明るいニュースが見られた。図書館でもまだまだ本来の状況に戻る日は先だろうが、その日が来ることを待ちたい。図書館について「ウィズコロナ」ということは、即ち図書館の利用を制限する方針の表明でしかないだろう。

 

3位

【快挙!】高橋文樹のSF小説「ラッシュ・ブラッド」が、米文芸誌『Mount Hope』に掲載(2020年6月4日 Juan.B)

高橋文樹の小説が米文芸誌に掲載されたニュースが3位となった。今年も破滅派同人の様々な作品が海外で新たな読者を獲得している。

 

2位

田辺寛『デスメタルチャイナ』がパブリブより出版 規制の向こうの音楽に迫る(2020年6月24日 Juan.B)

パブリブより出版される田辺實の新刊『デスメタルチャイナ』のニュースが2位となった。まさにパブリブと田辺氏にしか出来ない希有な本と言えるだろう。既に各地の書店のみならずCD・レコードショップなどにも陳列されているとのことなので是非読んでみたい。

 

1位

【快挙!】波野發作の小説「The Door into Last Night」が、豪SF文芸誌『AntipodeanSF』に掲載(2020年6月2日 Juan.B)

波野發作の小説がオーストラリアで人気を博している。5月に紹介された「たったひとつのクールな方程式」の続編が、カメイトシヤ氏の翻訳で、世界で最も早くオーストラリアの文芸誌『AntipodeanSF』に掲載された。日本語訳は破滅派で公開されている。今後ともハサック・ナミノフ氏の活躍に期待したい。

 

6月のニュースは如何だっただろうか。今月のはめにゅーも乞うご期待である。