国立国会図書館が6月4日より順次各館で来館サービスを再開することが分かった。ただし一部制限が存在する。

コロナウイルスの流行により、3月頃より来館サービスを休止していた国立国会図書館(東京本館・国際子ども図書館・関西館)であるが、6月より順次各館で来館サービスを再開する旨公表した。

 

・関西館は6月4日より来館サービスを再開する。混雑状況により入場制限を行う場合がある。また、ガイドツアーやガイダンスは引き続き中止する。

・東京本館は6月11日より来館サービスを再開するが、入場者については抽選予約制とする。また、ガイドツアーやガイダンスは引き続き中止する。

・国際子ども図書館は6月11日より児童書研究資料室のみ再開する。他の部屋はまだ再開しない。また、ガイドツアーやガイダンスは引き続き中止する。

 

特に東京本館については、入場者を抽選制としており、当分は以前の様な「カードを作れば自由に入れる」状況にはならないようである。抽選申込は国会図書館の公式サイト上申込フォームより行う。人数については一日200人程度から始めるとしており、一週間ごとに翌週各日分の抽選が行われるという。

この数か月に渡る各地の図書館などの閉休館により、オンライン閲覧の拡充なども図られたとはいえ、日本の「知」について大きなマイナスとなったことは否めない。緊急事態制限の見直しにより図書館も再び開館する場所が増えつつあり、日本を代表する国会図書館もひとまずは再開することとなったが、入場制限の可能性もありまだまだ普段の姿に戻ったとは言えないだろう。再び自由な閲覧が行えるようになるその日まで、是非とも我々も自身の健康に気を付けつつ待ちたい。

国立国会図書館の再開に関する詳しい情報は下記リンクを参照のこと。