高橋文樹の小説「いい曲だけど名前は知らない」が、カメイトシヤ氏の翻訳により英語圏オンライン文芸誌「Asymptote」に掲載されたことが分かった。
本人がツイッターで明らかにした。
「いい曲だけど名前は知らない」の翻訳がAsymptote @asymptotejrnl
に掲載されました! https://t.co/eIRGYDsrhs pic.twitter.com/yh9CX2YxuR— 高橋文樹 / Fumiki Takahashi (@takahashifumiki) April 18, 2020
翻訳は、有志のカメイトシヤ氏が担当している。英題は「A Great Song You’ve Never Heard Before」となっている。「いい曲だけど名前は知らない」の日本語版は破滅派より電子書籍として出版されている。この短編集は高橋文樹の自薦掌編集であり、他にも多くの素晴らしい作品が掲載されている。
Asymptoteは、英語圏に海外の文学を翻訳し紹介することが目的のオンライン文芸誌である。2015年のロンドンブックフェア・国際文学翻訳イニシアチブ賞を受賞しており、「翻訳に関する最高のサイト」を自称している。Asymptoteの意味は、数学用語の「漸近線」であり、繋がりそうで繋がらない「かも知れない」状況を、翻訳という行為そのものの文学性と絡めて名づけられている。
また、Asymptoteでは、過去には多和田葉子、村上春樹、筒井康隆、円城塔、などといった日本人有名作家の作品も掲載されており、今回ここに高橋文樹の名も連なった。これは海外で高橋文樹の作品が高く評価されていることを強く示している。
高橋文樹の今後の更なる活躍と、破滅派同人の飛躍を期待したい。
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